2007-01-10(Wed): 福田歓一さん、死去

政治学者の福田歓一さんが死去。

・「政治学者、東大名誉教授の福田歓一さん死去」(朝日新聞、2007-01-09)
http://www.asahi.com/obituaries/update/0109/013.html
・「ヨーロッパ政治学史で業績、福田歓一さんが死去」(読売新聞、2007-01-09)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070109i213.htm
・「福田歓一氏が死去、東大名誉教授で元明治学院大学長」(日本経済新聞、2007-01-09)
http://www.nikkei.co.jp/news/okuyami/20070109AS1G0903Q09012007.html
・「訃報:福田歓一さん 83歳 死去=政治学者」(毎日新聞2007-01-10
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/archive/news/2007/01/10/20070110ddm041060115000c.html

学長を務めた明治学院大学のサイトには、すでに

福田歓一先生「偲ぶ会」のご案内(明治学院大学2007-01-10
http://www.meijigakuin.ac.jp/hanyou/2007110.html

が掲載されている。

昨年の弓削達さんに続く福田歓一さんの死去で、昭和天皇没後の大嘗祭に際して声明を出したキリスト教系4大学の当時の学長経験者は全員亡くなられたようだ。昭和が終わった頃がもはや20年近く前であることを強く感じさせられる。

2006-11-02(Thu): 白川静さん、逝去

漢字研究者の白川静さんが10月30日に亡くなっていたことが明らかにされた。享年96歳。白川さんについては、在籍した立命館大学と出身である福井県福井県立図書館が以下のサイトを公開している。

白川静の世界(立命館大学中国文学専攻)
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/cl/shirakwa/
立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/sio/
・白川文字学の室(福井県立図書館)
http://www.library.pref.fukui.jp/sirakawa/top.html

このうち立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所はつい先日の10月10日に公開されている。

ちなみに白川さんの仕事というと字書3部作として知られる

・『字通』(平凡社、1996年、23000円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4582128041/arg-22/
・新訂『字統』(平凡社、2004年、18900円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4582128068/arg-22/
・新訂『字訓』(平凡社、2005年、17850円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4582128076/arg-22/

が有名だが、

・『漢字−生い立ちとその背景』(岩波新書、1970年、777円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4004120950/arg-22/
・『漢字百話』(中公新書、1978年、756円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4121005007/arg-22/

といったものもある。

2006-05-02(Tue): 故人のサイト −岡田藤太郎さん

先日亡くなられた廣井脩さんのように、個人サイトをつくっていた方が亡くなるということが現実に起こり出している。いろいろと思うところはあるのだが、参考となるサイトをみつけたので、自分のためのメモとして紹介しておきたい。

・「福祉世界」研究所(岡田藤太郎さん)
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Icho/7345/

岡田藤太郎さんは2003年1月に亡くなられているが、このほどご遺族の手によって公開が再開されている。

岡田さんとは異なるケースだが、2004年5月に亡くなった菱木昭八郎さんのサイトはご遺族の了解を得たうえで専修大学法学部広報委員会によって公開されている。

・菱木昭八朗のホームページ
http://www.isc.senshu-u.ac.jp/~thj0090/

岡田さんと菱木さん以外に故人のサイトの公開が継続されている事例をご存知の方、ご教示ください。また、逆にサイトを公開していた研究者の死去により、閉鎖された研究者の個人サイトをご存知の方、ご教示ください。

・2005-07-21(Thu)の編集日誌「故・菱木昭八朗さんのサイト」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20050828/1134798900
2006-04-16(Sun)の編集日誌「廣井脩さん(災害情報学)、死去(59歳)」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20060417/1145205289

2006-04-19(Wed): 故・都留重人さんの追悼展示

2月5日に亡くなった都留重人さんの追悼展示が一橋大学附属図書館で開かれる(2006-04-122006-05-10)。先日も述べたが、都留さんに関するサイトをぜひ充実させていってほしい。

都留重人名誉教授追悼展示 都留重人−経済思想と交流
http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/tenji/tsurushigeto.html
一橋大学附属図書館公開展示室
http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/index_Ja.html
2006-02-07(Tue)の編集日誌「追悼・都留重人さん」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20060208/1139334397

2006-04-16(Sun): 廣井脩さん(災害情報学)、死去(59歳)

夕方に朝刊を開いて衝撃的な訃報をみる。廣井脩さん、死去。享年59歳。

数年前から体調を崩していたとはまったく知らなかった。政府関係の委員会の仕事をはじめ、活発なご活動ぶりを拝見していただけにショックが大きい。

廣井さんは、訃報の多くがふれている日本災害情報学会の設立だけでなく、自身、廣井研究室のサイトを公開し、ここで数多くの資料を発信してきた。最近でこそ、東京大学大学院情報学環・学際情報学府にも個人サイトを公開する研究者が増えてきたが、廣井さんは、前身である旧社会情報研究所時代から個人サイトでの活動にも積極的に取り組んでいた。廣井研究室の一コーナーである災害情報資料室をのぞけば、その発信内容の質量に驚かされることだろう。
あらためていうまでもなく早すぎる死である。いまはただ廣井さんのこれまでの活動にお礼を申し上げたい。

・廣井研究室
http://www.hiroi.isics.u-tokyo.ac.jp/
・日本災害情報学会
http://www.jasdis.gr.jp/
・災害時要援護者の避難対策に関する検討会(内閣府
http://www.bousai.go.jp/hinan_kentou/
緊急地震速報の本運用開始に係る検討会(気象庁
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/Meeting_EEW.html
・「災害社会学の権威 東大大学院教授の広井脩さん死去」(朝日新聞、2006-04-15)
http://www.asahi.com/obituaries/update/0415/003.html
・「東京大学大学院教授の広井脩氏が死去」(日本経済新聞、2006-04-15)
http://www.nikkei.co.jp/news/okuyami/20060415AS1G1501L15042006.html
・「訃報:広井脩さん59歳=東京大大学院教授、災害社会学」(毎日新聞、2006-04-15)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20060416k0000m060066000c.html
・「災害情報学会の初代会長、広井脩氏死去」(読売新聞、2006-04-15)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060415i412.htm
・「訃報 廣井脩氏(日本災害情報学会前会長、災害情報学) 災害対応の第一人者」(産経新聞、2006-04-15)
http://www.sankei.co.jp/news/060416/dea030.htm
・「災害情報研究の廣井脩氏死去」(NHKニュース、2006-04-15)
http://www.nhk.or.jp/news/2006/04/16/d20060415000104.html

2006-02-07(Tue): 追悼・都留重人さん

経済学者の都留重人さんが亡くなった。93歳。
さて、著名な研究者が亡くなったときに、なかば習慣的に故人に関する情報がどれだけインターネットで公開されているかを調べている。故・都留さんの場合はどうだろうか。
まずみつかったのが、一橋大学経済研究所資料室による「2004年度『都留重人名誉教授』関連事業」というページだ。同研究所に設けられているらしいメモリアルコーナーの画像が多数掲載されている。また、同資料室のサイトからはリンクされていないようだが、資料室サイト内の検索機能を使うと、「都留重人先生略歴」というページがみつかった。故・都留さんは戦後まもなく同研究所の初代所長に、後には学長に就任するなど、一橋大学と縁の深かった方であり、同大学のサイトにこれらのコンテンツがあることはむしろ当然かもしれない。ぜひ今後充実させていってほしい。
さて、次は訃報で必ずふれられている故・都留さんが執筆した最初の経済財政白書(当時は経済実相報告書)を探してみたが見当たらない。内閣府のサイトで歴代の経済白書が公開されているが、残念ながらここで公開されているのは、1954年の昭和29年度版経済白書以降の白書だけのようだ。どうやらインターネットには情報はないらしい。ちなみにこの歴史的な白書は講談社学術文庫から『第1次経済白書 昭和22年度経済実相報告書』として1977年に刊行されているが、現在は絶版となっている。なお、国立印刷局によれば、昭和22年度経済実相報告書は、最初の経済白書であると同時に、日本初の白書でもあるという。歴史的な白書というわけだ。内閣府、あるいは国立印刷局には、ぜひ全文を電子化して公開してほしい。

・「最初の経済財政白書を執筆、経済学者の都留重人氏死去」(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060207i214.htm
・「経済学者の都留重人氏が死去・第1回「経済白書」執筆」(日本経済新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060207NTE2INK0707022006.html
・「経済学者の都留重人氏が死去」(朝日新聞
http://www.asahi.com/obituaries/update/0207/002.html
・2004年度『都留重人名誉教授』関連事業
http://www.ier.hit-u.ac.jp/library/Japanese/TSURU_shigeto/
都留重人先生略歴
http://www.ier.hit-u.ac.jp/library/Japanese/micro.2nd.summary/history_Prof._S.Tsuru.htm
一橋大学経済研究所資料室
http://www.ier.hit-u.ac.jp/library/Japanese/
一橋大学経済研究所
http://www.ier.hit-u.ac.jp/
内閣府 - 白書等(経済関係)
http://www5.cao.go.jp/keizai3/whitepaper.html
・経済白書データベース
http://wp.cao.go.jp/cgi/WpMain.cgi?CHK_FILE=WP_NML_SEARCH.htm
・『第1次経済白書 昭和22年度経済実相報告書』(講談社学術文庫、1977年)
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/01839045
国立印刷局 - 白書案内
http://www.npb.go.jp/ja/books/whitepaper/