2009-07-27(Mon): 8月17日(月)第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち」(長尾真国会図書館長×金正勲・津田大介・橋本大也)への招待

ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)読者のみなさま。

以前に簡単に案内させていただきましたが、本日発表できることとなりました。

来る8月17日(月)に国立国会図書館長の長尾真さん、慶應義塾大学の金正勲さん、ジャーナリストの津田大介さん、起業家・ブロガーとして名高い橋本大也さんをお招きして、第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」を開催します。

2009-08-17(Mon):
第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」
(於・東京都/学術総合センター 一橋記念講堂)
http://sites.google.com/site/argforumsite/

※上段左から長尾真さん、下段左から金正勲さん、津田大介さん。橋本大也さん

参加無料です。なお、事前登録制となっています。参加は先着500名まで可能です。事前登録が定員に満たない場合は当日受付を行いますが、極力事前登録をお願いします。また、当日の運営をお手伝いいただける方を募集します。事前登録フォームにボランティア可否の入力欄がありますので、ご協力いただける方はご記入をお願いします。私宛てに直接メールをいただいても構いません。

さて、以下にこのフォーラムを開催する上での私の問題意識を書いておきます。若干長文ですので、まずは事前登録という方は先に、

・第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」
http://sites.google.com/site/argforumsite/

をクリック。

さて、Googleブック検索Amazonなか見!検索をはじめ、海外のウェブ企業を中心に新たな本や読書のスタイルが続々と提案・実現されつつありますが、日本では、たとえばGoogleブック検索和解を巡って右往左往するといった事後的な対応が目立っています。しかし、ここに来て、最新の情勢として日本でも国立国会図書館が100億円単位で書籍のデジタル化予算を獲得、大日本印刷凸版印刷が出版業界との連携を模索など、これからの本を巡る動きが急速に動き出しつつあります。

このように急展開する事態を受け、本フォーラムでは、統一テーマに「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」を掲げ、長尾館長が出版産業との連携を見据えて提唱する長尾スキームを巡る基調講演を踏まえて、3名の論客を交えたパネルディスカッションを行います。活字離れや本離れが叫ばれて久しく、また、出版社の経営悪化や雑誌の休刊が相次ぐ情勢にあって、本や文字の価値が今後どのように推移していくのか、情報技術や産業構造に通じる若手有数の論客が加わることで、「この先にある本のかたち」を見通す催しとなると考えています。

お盆時期ではありますが、これからの日本における本の未来に大きく関わるイベントですので、ぜひお越しください。8月17日(月)に多くの方と時間を共有できるよう願っています。

なお、メディア関係者の方で取材をご希望いただける方はお気軽にarg.editor@gmail.comまでご連絡ください。事前取材も含め、対応させていただきます。

国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/
・金正勲研究会
http://mwr.mediacom.keio.ac.jp/kim/
音楽配信メモ津田大介さん)
http://xtc.bz/
・情報考学 Passion For The Future
http://www.ringolab.com/note/daiya/

2009-07-10(Fri): 東京国際ブックフェアで「国会図書館のデジタルアーカイブ構想とGoogle問題」を拝聴/8月17日(月)イベントのこと

昨年に引き続き、

・「東京国際ブックフェアのこと」(編集日誌、2008-07-18
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080720/1216545999
・「東京国際ブックフェアのこと(2)」(編集日誌、2008-08-17
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080817/1218953270

今年も

2009-07-09(Thu)〜2009-07-12(Sun):
第16回 東京国際ブックフェア(TIBF2009)
(於・東京都/東京ビッグサイト
http://www.bookfair.jp/

に参加。夕方からのポット出版主催のセミナー「国会図書館デジタルアーカイブ構想とGoogle問題」を聞くのが一番の目的だが、関係者が多く集まる機会でもあるので、会場内で打ち合わせを数本こなしながら夕方まで待つ。夕方からのセミナーは大入り。立ち見の方々がむしろ多いくらいだったが、総勢100名を超えていたのではないか。

国立国会図書館長である長尾真さんのお話は実に刺激的。その模様は、

・「07.10堀渡さん・図書館本の買い方、TIBF長尾国立国会図書館館長のセミナー」(ポットの日誌、2009-07-10)
http://www.pot.co.jp/diary/20090710_225637493912683.html

でも紹介されているように、Twitterで実況したので参考にしてほしい。

さて、質疑も含めての感想。

聴衆には出版産業の関係者が多かったはずなのに、出版に関わる人間の声がまともに聞こえてこなかったのは非常に残念。また、あの場ではすべきではない無関係な質問をする方や、皮肉めいた形で長尾構想に釘をさす方がいらしたが、もう少しものを考えてから、質問してほしい。

さて、最後に主催者であるポット出版沢辺均さんから簡単にアナウンスしていただいたが、おそらく長尾真さんにご登壇いただく形で、来る8月17日(月)の午後に以下のような催しを行うよう準備を進めている。

2009-08-17(Mon):
第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち」(仮題)
(於・東京都/一橋記念講堂)

まだ詳細を伝えられる段階ではないが、まずは日時と場所だけは知らせておきたい。日程的に、出版産業関係者の多くは、製造・流通が止まるため、基本的には休みの期間のはずだ。そして、あえて本の街で開催としている。出版産業の関係者には、ぜひいまから予定を明けておいてほしい。