電子教材配信プロジェクト、ビジネスケース教材を公開

慶應義塾大学の國領研究室(慶應義塾大学國領研究会)が進めてきた電子教材配信プロジェクトで、クリエイティブコモンズライセンスにしたがってビジネスケース教材が公開された(2005-01-06)。多大な手間をかけて作成された教材を非営利利用であれば無償で、営利利用の場合は、自発的な申告に基づいた有償で入手できる。「大学内で作成された学術的成果を教材という形で可能な限り広く社会に還元すると同時に、作成者の権利と金銭的負担を軽減する」という意義がどのように受け止められるか、非常に注目すべき試みといえるだろう。

・電子教材配信プロジェクト
http://case.sfc.keio.ac.jp/
・國領研究室のホームページ
http://www.jkokuryo.com/
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
http://www.creativecommons.jp/
Creative Commons
http://www.creativecommons.org/

愛媛新聞社、愛媛新聞教育記事データベースを公開

愛媛新聞社愛媛新聞教育記事データベースを公開している(公開日不明)。1890年から1989年までの100年に及ぶ県内の教育に関する記事のおおまかな内容がリストになっている。

愛媛新聞教育記事データベース
http://www.ehime.com/shiryokan/educate/
愛媛新聞資料館
http://www.ehime.com/shiryokan/
愛媛新聞社
http://www.ehime-np.co.jp/

「EMSJ電子かわら版」終刊

石井由香さん、定松文さん、池田緑さんが運営してきたEMSJ電子かわら版が活動を終えた(2004-10-26)。EMSJは、Ethnic and Migration Studies in Japanの略。「民族・エスニシティ問題、移民問題、ならびにそれらに関わる社会変動についての、日本における学術情報を発信することを目的とした「学術NGO」」をうたって、この分野の新刊情報やイベント情報を蓄積し、広く配信してきた。メール版は実に9年に、ウェブ版は4年半に及ぶ一大事業であった。活動終了の理由は不明だが、サイトは更新はしないものの引き続き公開されるようだ。お三方にお礼をいいたい。本当にありがとうございました。
なお、EMSJの活動については、石井由香・定松文・池田緑「学術情報の在り方と「知」の構築における社会性 ─EMSJにおける電子ネットワーク利用から─」を本誌第104号(2001-07-08)に再録している。

・EMSJ電子かわら版
http://www.jca.apc.org/emsj/
・石井由香・定松文・池田緑「学術情報の在り方と「知」の構築における社会性 ─EMSJにおける電子ネットワーク利用から─」
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/104.html
・石井由香研究室
http://www.apu.ac.jp/~yishii/
・定松文のホームページ
http://www.z.hkg.ac.jp/staff/saya/welcome.htm

東京大学東洋文化研究所附属東洋学研究情報センター、アリー・ ムバーラク『エジプト新編地誌』データベースを公開

東京大学東洋文化研究所附属東洋学研究情報センターがアリー・ ムバーラク『エジプト新編地誌』データベースを公開した(2004-11-19)。原著は1886年から1888年にかけて出版された「エジプト近代史研究の資料の宝庫」とのこと(本データベースについて)。データベースの入力などにあたった方々の氏名が明記されていることはよろこばしい(謝辞)。

・アリー・ ムバーラク『エジプト新編地誌』データベース
http://ricasdb.ioc.u-tokyo.ac.jp/ShinPenChiShi_Index.html
東京大学東洋文化研究所附属東洋学研究情報センター
http://ricas.ioc.u-tokyo.ac.jp/

京都産業学センター、サイトを公開

京都産業学センターのサイトが開設された(2004-12-27)。同センターは、龍谷大学大学院経営学研究科の付置機関として2002年4月に開設されている。サイトでは「京都産業学研究」の目次が公開されている。

・京都産業学センター
http://www.biz.ryukoku.ac.jp/graduate/kic/
龍谷大学大学院経営学研究科
http://www.biz.ryukoku.ac.jp/graduate/

日本図書館情報学会の共同研究「情報専門職の養成に向けた図書館情報学教育体制の再構築に関する総合的研究(LIPER)」、KALIPER報告書の日本語訳を公開

日本図書館情報学会による共同研究「情報専門職の養成に向けた図書館情報学教育体制の再構築に関する総合的研究(LIPER)」が、KALIPER報告書の日本語訳を公開した(公開日不明)。この報告書は1998年から2000年にかけて、アメリ図書館情報学教育協会が行ったアメリカとカナダの図書館情報学カリキュラムの包括的な研究をまとめたもの。アメリ図書館情報学教育協会の許可を得て、日本語訳したという。

・KALIPER報告書(日本語訳)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/liper/kaliper.html
・情報専門職の養成に向けた図書館情報学教育体制の再構築に関する総合的研究(LIPER)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/liper/
日本図書館情報学会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/

京都大学附属図書館、「京都大学附属図書館ホームページに関するアンケート結果」を公開

京都大学附属図書館が「京都大学附属図書館ホームページに関するアンケート結果」を公開した(2004-12-02)。記述回答にみられるOPAC(オンラインでの蔵書検索)に対する意見は傾聴に値する。

京都大学附属図書館ホームページに関するアンケート結果
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/webc/enq.html
京都大学附属図書館
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/

京都大学電子図書館、京都大学附属図書館所蔵アーネスト・サトウ旧蔵書コレクション目録を公開

京都大学電子図書館京都大学附属図書館所蔵アーネスト・サトウ旧蔵書コレクション目録が公開された(2004-12-22)。アーネスト・サトウ(Ernest Mason Satow)は幕末、明治に日本に滞在したイギリス人の外交官。『一外交官の見た明治維新』などの著書がある。

京都大学附属図書館所蔵アーネスト・サトウ旧蔵書コレクション目録
http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/satow/
京都大学電子図書館
http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/minds.html
京都大学附属図書館
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/

東京経済大学図書館、桜井義之文庫を公開

東京経済大学図書館が公開してきた貴重書「桜井義之文庫」の図書がネット上で直接閲覧できるようになった(2004-11-12)。桜井義之さんは近代朝鮮研究の文献誌家。桜井義之文庫は、桜井さんの蔵書1700点で構成されており、内容は明治・大正・昭和に刊行された植民地時代の日本人による朝鮮関係文献が中心となっている。これまで書誌データの公開にとどまっていた同文庫だが、蔵書そのものを閲覧できるようになったことで、「東京経済大学図書館・デジタルアーカイブ」の一コンテンツにふさわしいものになったといえるだろう。なお、閲覧にはDjVuブラウザプラグインというソフトのインストールが必要となる。

・桜井義之文庫
http://archives.tku.ac.jp/SIBK_CGI/VDSsysSrhCnd.cgi
東京経済大学図書館・デジタルアーカイブ
http://archives.tku.ac.jp/
東京経済大学図書館
http://www.tku.ac.jp/~library/
・DjVuブラウザプラグイン
http://www.lizardtech.co.jp/download/

総務省、総務省メールマガジンを創刊

総務省総務省メールマガジンを創刊した(2005-01-05)。祝日を除く平日毎日発行する予定という。情報通信の総本山のような総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications)がこれまでメールマガジンを発行していなかったことが驚きであるし、その理由もまた気になる。ともあれ、広報体制の充実を喜びたい。

総務省メールマガジン
http://www.soumu.go.jp/melmaga/
総務省
http://www.soumu.go.jp/

2005-01-06(Thu):

今年はなるべく催しに足を運ぼう、と決意している。いまのところ参加したいと考えているのは、

2005-01-13(Thu)〜2005-01-14(Fri):
第2回 資源共有化に関する研究集会「日本発!!文化情報の発信と共有」
(於・国文学研究資料館
http://www.nijl.ac.jp/contents/files/sigen2005.pdf

2005-02-04(Fri):
前近代日本の史料遺産プロジェクト(JMP)第5回公開研究集会「前近代日本の史料遺産プロジェクト 成果と課題」
(於・東京大学史料編纂所
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/COE/DC5-1.htm

2005-02-05(Sat):
三田図書館・情報学会第121回月例会
「オープン・アクセスは何をもたらすのか?:学術情報流通における図書館の役割」
(於・慶應義塾大学三田キャンパス
http://wwwsoc.nii.ac.jp/mslis/monthly.html

の3つ。

2005-01-09(Sun):

年始から総務省職員によるテレワーク(社団法人日本テレワーク協会によれば、「情報通信技術(IT)を利用した場所・時間にとらわれない働き方」)が始まり、6名の職員が週一日は霞ヶ関に出向かずに仕事をしているという。その模様が、「テレワーク日記」として公開されている。すいぶんと思い切った試みと思うが、うれしい取り組みだ。ただ一つ難点をいえば、「テレワーク日記」のほうには、総務省職員によるテレワークの試行記録であることが記されていないので、日記だけをみた人には意義が伝わらない。
・テレワーク日記
http://teleworknikki.no-blog.jp/
・テレワーク推進フォーラム
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/telework/index.htm
・社団法人日本テレワーク協会
http://www.japan-telework.or.jp/
総務省
http://www.soumu.go.jp/