ハンセン病図書館友の会サイトを公開

ハンセン病図書館友の会のサイトが公開されている(公開日不明)。友の会は、国立療養所多磨全生園にあるハンセン病図書館の活動を支援する組織で、このサイトでは、全国のハンセン病患者・元患者の作品集の書誌を検索できる。

ハンセン病図書館友の会
http://www.tenro.net/lib_hansen/
・国立療養所多磨全生園
http://www.hosp.go.jp/~zenshoen/

立教大学、江戸川乱歩研究国際シンポジウムを公開

立教大学江戸川乱歩研究国際シンポジウムを公開した(2005-07-08)。これは、立教大学の経営母体である立教学院の創立130周年記念として2004年に開催された「江戸川乱歩1920年代・大衆文化社会の光と影―」の催しを電子化したもの。王成さん(中国・首都師範大学)、関根英二さん(アメリカ・パデュー大学)、セシル・サカイさん(フランス・パリ第7大学)、浜田雄介さん(成蹊大学)の講演やシンポジウムの様子を動画で公開している。

江戸川乱歩研究国際シンポジウム
http://www.rikkyo.ne.jp/info/ranpo_sympo/
立教大学
http://www.rikkyo.ne.jp/

立教大学、乱歩と江戸文学を公開

立教大学が乱歩と江戸文学を公開した(2005-07-08)。これは同大立教キャンパスに隣接する旧江戸川乱歩邸に残された推理小説作家・江戸川乱歩の旧蔵書について、同大の渡辺憲司さん(文学部日本文学科教員)が動画で解説するもので、旧江戸川乱歩邸の内部の様子も画像で紹介されている。ちなみに、ここで扱われている江戸川乱歩の旧蔵書は、井原西鶴や八文字屋本といわれる浮世草子など、江戸時代の文学作品である。近世の古典作品を素養として持ち、執筆に取り組んだ江戸川乱歩の一端をうかがえるだろう。
ところで、立教大学は旧江戸川乱歩邸を購入したことをきっかけに、江戸川乱歩に関する資料の電子化に力を入れだしたようだ。江戸川乱歩に関するインターネット上の資源には、中相作さんによる「名張人外境」をはじめ、優れたものが数多くある。立教大学には、旧蔵書という資産を生かして、同大ならではの、同大にしかできない資料の電子化と公開に取り組んでほしい。

・乱歩と江戸文学
http://www.rikkyo.ne.jp/info/ranpo_edo/
・旧江戸川乱歩
http://www.rikkyo.ne.jp/~koho/ranpo/
江戸川乱歩と大衆の20世紀展
http://rampo.rikkyo.ac.jp/
名張人外境
http://www.e-net.or.jp/user/stako/

日本学術振興会、「魅力ある大学院教育」イニシアティブのホームページを公開

独立行政法人日本学術振興会が、「魅力ある大学院教育」イニシアティブのホームページを公開した(2005-06-09)。「魅力ある大学院教育」イニシアティブは、若手研究者の育成に力を入れる大学院に対して補助金を支出する文部科学省の事業で、2005年度から新たに始められた。

・「魅力ある大学院教育」イニシアティブのホームページ
http://www.jsps.go.jp/j-initiative/
独立行政法人日本学術振興会
http://www.jsps.go.jp/
・平成17年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブの公募について(文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/miryoku/05062902.htm

日本学術振興会、人文・社会科学振興プロジェクト研究事業のホームページをリニューアル

独立行政法人日本学術振興会が、人文・社会科学振興プロジェクト研究事業のホームページをリニューアルした(2005-05-02)。ここでは、人文・社会科学振興プロジェクト研究一覧が公開されており、2005年度に資金的な支援を受けて実施されているプロジェクトの概要が紹介されている。
だが、まだまだ不十分な内容だ。まず人文・社会科学振興プロジェクト研究一覧から、各プロジェクトのサイトへのリンクがない。多くのプロジェクトが独自のサイトを持っているのだから、一覧からのリンクを設け、一覧をリンク集にすべきである。また過年度のプロジェクトに、人文・社会科学振興プロジェクト研究一覧からは行き着けない(「資料」から入れる)。ページデザインの皮相的なリニューアルにとどまらることなく、本質的な情報公開を心がけてほしいものだ。改善を望みたい。

・人文・社会科学振興プロジェクト研究事業のホームページ
http://www.jsps.go.jp/jinsha/
独立行政法人日本学術振興会
http://www.jsps.go.jp/

国立国会図書館、帝国議会会議録データベースを公開

国立国会図書館が、帝国議会会議録データベースを公開した(2005-07-01)。現時点では、第91回帝国議会(1946-11-25〜1946-12-26)、第92回帝国議会(1946-12-27〜1947-03-31)の会議録を検索・閲覧できる。この第91回帝国議会、第92回帝国議会では、現在の労働基準法教育基本法皇室典範地方自治法などを審議しており、当時の貴族院衆議院での議論の様子をうかがえる。歴史資料としての価値が高いだけに、一日もはやく第91回帝国議会以前を含め帝国議会時代の全議会の議事録を検索できるようにしてほしい。
なお、データベースの機能や画面は、国会会議録検索システムと同様だが操作性には課題が多い。帝国議会会議録の検索対象データの遡及入力とともに、ユーザビリティ面での改善を進めるべきだろう。

帝国議会会議録データベース
http://teikokugikai-i.ndl.go.jp/
・国会会議録検索システム
http://kokkai.ndl.go.jp/
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/

国立国会図書館、インターネット情報の収集・利用に関する意見募集の結果と「インターネット情報の収集・利用に関する制度化の考え方」(改訂版)の公開

国立国会図書館が、インターネット情報の収集・利用に関する意見募集の結果を公開し(2005-06-17)、あわせて「インターネット情報の収集・利用に関する制度化の考え方」を改訂した。これは同館が進めるインターネット上の資源を収集・保存し、最終的には公開することをめざす、いわゆるアーカイブ事業に関するもので、意見募集は、今春(2005-04-14〜2005-04-27)行われ、11件の意見が集まったという。集まった意見等を踏まえ「インターネット情報の収集・利用に関する制度化の考え方」が改訂されたわけだが、asahi.comの報道では、「国会図書館、情報保存はお堅いサイト限定 反対多く転換」という記事見出しが物語るように、改訂内容は従来の方針を全面的に見直す内容となったと受け止められている(2005-06-30)。だが、公開された「インターネット情報の収集・利用に関する制度化の考え方」(改訂版)からは、そこまでの方針転換を読み取ることはできないようにも思われる。国立国会図書館が積極的に見解をわかりやすく述べることをまずは望みたい。なお、同時期(2005-06-10)に公開された同館の平成17年度重点目標は多少参考になるだろう。

・インターネット情報の収集・利用に関する意見募集の結果
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/internet.html
・「インターネット情報の収集・利用に関する制度化の考え方」(改訂版)
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/internet_view.html
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/
・「国会図書館、情報保存はお堅いサイト限定 反対多く転換」(asahi.com2005-06-30
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200506290346.html
・平成17年度重点目標
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/vision_h17_emphasis.html

国立国会図書館、国立国会図書館アジア言語OPAC、モンゴル語図書検索に対応

国立国会図書館が公開している国立国会図書館アジア言語OPACで、、1986年以降に同館が受け入れたモンゴル語図書を検索できるようになった(2005-06-13)。

国立国会図書館アジア言語OPAC
http://asiaopac.ndl.go.jp/
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/

国立国会図書館、国立国会図書館件名標目表(NDLSH)2004年度版を公開

国立国会図書館が、国立国会図書館件名標目表(NDLSH)2004年度版を公開した(2005-06-10)。これは、あらゆる図書館で目録を作成し、図書を分類する上での基本資料であり、2004年度から改訂作業が行われている。現在も改訂作業は続いているが、今回2005年3月31日現在の内容が「2004年度版」として公開された。旧版でも書籍で購入すれば2万円近くするだけに、インターネットでの公開は喜ばしい。なお、PDFというファイル形式で公開されているが、あわせて参照が容易なhtml形式での公開に取り組んでほしい。
国立国会図書館件名標目表2004年度版
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/ndl_ndlsh.html
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/

国立国会図書館、平成17年度重点目標およびサービス基準、ならびに平成16年度の評価を公開

国立国会図書館が、平成17年度重点目標およびサービス基準、ならびに平成16年度の評価を公開した(2005-06-10)。これは、国立国会図書館ビジョン2004の実現に向けて、同館が行う事業の目標と評価を年度ごとまとめたもので、今回は2004年度の目標に対する評価と2005年度の目標等が公開されている。

・平成17年度重点目標およびサービス基準、ならびに平成16年度の評価
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/vision.html
国立国会図書館ビジョン2004
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/vision_2004.html
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/

国立国会図書館、貴重書画像データベースをリニューアル

国立国会図書館が、貴重書画像データベースをリニューアルし、絵図を閲覧できるようになった。また同時に、これまで公開してきた和漢書、錦絵に新たなデータが追加された。これで、貴重書画像データベースでは、和漢書、錦絵、絵図、同館所蔵の重要文化財のカラー画像を861点、画像数にして37,000点が閲覧できるようになったという。なお、おそらく今回のリニューアルで、新規公開資料一覧というコーナーが設けられ、新たにデータベースに追加された資料を紹介するようになっている。新規公開資料一覧からは1クリックで、データベースに収められた資料を閲覧できるようになっており、データベースの見せ方に工夫がみられる。

・貴重書画像データベース
http://rarebook.ndl.go.jp/
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/

森山和道さん、「サイエンス・メール」を創刊

森山和道さんが、「サイエンス・メール」を創刊した(2005-07-07)。これは、廃刊となった「NetScience Interview Mail」の後を受け、森山さん自身が発行者となった創刊した科学者へのインタビューを中心としたメールマガジン
・サイエンス・メール
http://www.moriyama.com/sciencemail/

福岡県立図書館、「日本動物誌」と「日本植物誌」を公開

福岡県立図書館が、同館が所蔵するシーボルトコレクションから、「日本動物誌」と「日本植物誌」を電子化し、公開した(公開日不明)。筆者のシーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold)は、幕末に来日したドイツ人。日本史上は西洋医学を持ち込んだことやシーボルト事件(1829年)で知られるが、「日本動物誌」「日本植物誌」を残した博物学者としての顔も持つ。なお、「日本動物誌」「日本植物誌」の電子化は、すでに京都大学電子図書館で行われており、今回の福岡県立図書館シーボルトコレクションと見比べてみてもよいだろう。

・福岡県立図書館シーボルトコレクション
http://www.lib.pref.fukuoka.jp/tosho/siebold_digi-lib.html
・福岡県立図書館
http://www.lib.pref.fukuoka.jp/
京都大学所蔵資料でみる博物学の時代
http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/b01/
京都大学電子図書館
http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/

日韓文化交流基金が、日韓歴史共同研究報告書を公開

財団法人日韓文化交流基金が、日韓歴史共同研究報告書を公開した(2005-06-10)。これは、日韓歴史共同研究委員会が2002年5月から3年間に渡って行った共同研究の成果で、研究委員名簿を含め、すべての資料が日韓両語で公開されている。なお、報告書としての刊行も準備されているという。

・日韓歴史共同研究報告書
http://www.jkcf.or.jp/history/
・財団法人日韓文化交流基金
http://www.jkcf.or.jp/

占領期図書館史プロジェクト、「占領期図書館研究第3集 戦後教育文化政策における図書館政策の位置づけに関する歴史的研究」「占領期図書館研究第2集 戦後アメリカの国際的情報文化政策の形成」を公開

◆占領期図書館研究
東京大学大学院教育学研究科図書館情報学研究室(根本彰研究室)が中心となって進めている占領期図書館史プロジェクトで「占領期図書館研究第3集 戦後教育文化政策における図書館政策の位置づけに関する歴史的研究」「占領期図書館研究第2集 戦後アメリカの国際的情報文化政策の形成」が相次いで公開された(2005-04-13、2005-04-15)。

・占領期図書館史プロジェクト
http://plng.p.u-tokyo.ac.jp/text/senryoki/
東京大学大学院教育学研究科図書館情報学研究室
http://plng.p.u-tokyo.ac.jp/