2008-10-29(Wed):

第2回JHKシンポジウム「図書館・アーカイブズにプリザベーション・マネジメントを着地させるには−「調査と計画、そして実行」のケース・スタディ」
(於・東京都/江戸東京博物館
http://www.e-jhk.com/

2008-09-13(Sat): 横浜トリエンナーレ2008の開幕に、図書館とアートの連動不足を感じる

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今日から11月30日(日)までの計79日間

横浜トリエンナーレ2008
http://yokohamatriennale.jp/

が開催される。会場は新港ピア、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、赤レンガ倉庫1号館など。

ふと気づいたのだが、最終盤で、

2008-11-26(Wed)〜2008-11-28(Fri):
第10回図書館総合展
(於・神奈川県/パシフィコ横浜
http://www.j-c-c.co.jp/library/

と会期が重なっている。図書館総合展横浜トリエンナーレのコラボレーションがあるとおもしろかったかもしれない。もう手遅れだろうが……。

ちなみに、おそらく横浜トリエンナーレと同時期をねらったのだと思うが、

黄金町バザール
http://www.koganecho.net/

も9月10日(水)から11月30日(日)まで開催されている。こちらは「地域とアートの共存を通して街並が新しく生まれ変わることをめざす事業」とのこと。

こういったアートと図書館の連動ということは、もっと考えられてもよいのではないだろうか。

もっとも、開催地である横浜市

横浜市立図書館
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/library/

では、横浜トリエンナーレ2008についても、黄金町バザールについても、まったくふれられていないのだが……。両イベントに出展する作家たちを紹介する図書館ならではの取り組みがあれば、非常におもしろいのに残念。

2008-09-12(Fri): 日本分子生物学会サイトの英語版アイコンはユニオンジャック

・「ささいだけど大切なこと−英語版のアイコンをめぐって」(編集日誌、2007-09-09
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070909/1189347649
・「九州大学附属図書館、サイトをリニューアル(2007-10-01)」(新着・新発見リソース、2007-11-19)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071119/1195425967

などで、

埼玉大学
http://www.saitama-u.ac.jp/
・政治思想学会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jcspt/
九州大学附属図書館
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/

のサイトの英語版に誘導するアイコンが、ユニオンジャック星条旗であることにふれ、その問題性を指摘してきたが、

・日本分子生物学
http://wwwsoc.nii.ac.jp/mbsj/

も英語版アイコンにユニオンジャックを用いていることを知った。

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国際的なコミュニケーションが多い分子生物学のような分野でも、こんなにセンスのないことがされているとは……。言葉もない。一度、

国立情報学研究所 学協会情報発信サービス
http://wwwsoc.nii.ac.jp/

に集約されている約1000の学協会のサイトを悉皆調査してみたいものだ。

2008-09-11(Thu): 9・11から7年

1年前とほぼ同じことを書く。あれから7年。例年、9・11にふれているが、

・「9・11から6年」(編集日誌、2007-09-11
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070914/1189722603
・「9・11から5年」(編集日誌、2006-09-11
http://d.hatena.ne.jp/arg/20060914/1158171026
2005-09-11の編集日誌
http://d.hatena.ne.jp/arg/20050911/1134798629
・2005-04-02の編集日誌
http://d.hatena.ne.jp/arg/20050413/1134801128

今回もあらためて私の過去の取り組みを紹介しておきたい。

・「対米同時多発テロ事件をめぐる発信」(本誌第112号、2001-10-08)
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/112.html
・「対米同時多発テロ事件をめぐる発信」(その2)(第115号、2001-11-17)
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/115.html
・「対米同時多発テロ事件をめぐる発信」(その3)(第121号、2002-01-30)
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/121.html
・「対米同時多発テロ事件をめぐる発信」(その4)(第140号、2002-09-08)
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/140.html
・「対米同時多発テロ事件をめぐる発信」(総集編その1)(第141号、2002-09-29)
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/141.html
・「対米同時多発テロ事件をめぐる発信」(総集編その2)(第142号、2002-10-05)
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/142.html

また、

・「9・11とインターネット時代の研究者」(メディアと経済思想史研究会第10回、2002-09-21、於・早稲田大学西早稲田キャンパス)
http://homepage3.nifty.com/MHET/meeting010.html

という報告も行っている。

この内容は必ず一冊にまとめたい。いまでもそう思っている。

2008-09-10(Wed): 関西大学ソシオネットワーク戦略研究機構が研究用公開データベースを準備中

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関西大学ソシオネットワーク戦略研究機構に置かれているソシオネットワーク戦略研究センターが、研究用公開データベースとして、

  1. 銀行業IT投資データベース(1995〜1999)
  2. 金融パニック行動ミクロデータ(2007)
  3. 国民年金保険料納付者行動ミクロデータ(2007)
  4. 職場におけるICT活用に関するミクロデータ(2008)
  5. 郵便局におけるICT活用に関するミクロデータ
  6. 子育てに関するアンケートデート

の公開を予定しているようだ。

関西大学ソシオネットワーク戦略研究機構 ソシオネットワーク戦略研究センター
http://www.rcss.kansai-u.ac.jp/

の研究用公開データベースのページに、

ソシオネットワーク戦略研究センターでは、過去に蓄積したミクロデータの公開について文部科学省に申請中です。
申請が受理されれば、以下のデータを直ちに公開する予定です。

http://www.rcss.kansai-u.ac.jp/webdb.html

と記されている。なぜ文部科学省への申請が必要なのかは不明だが、ともあれ一日も早い公開を待ちたい。

2008-09-09(Tue): 長崎原爆資料館が被爆資料のデータベースを公開する方針へ

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長崎原爆資料館
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/na-bomb/museum/

が、被爆資料のデータベースを公開する方針へと転じるようだ。長崎新聞長崎市議会でのやりとりを報道している。

市は、これまで非公開だった長崎原爆資料館被爆資料のデータベース(DB)を基に、インターネット上で被爆資料などを広く紹介していく考えを示した。
(中略)
市は、インターネット上で被爆資料を紹介することで、被爆の実相を広く伝え、平和学習などに役立ててもらう考え。公開時期や内容、点数は未定で、同館の多以良光善館長は、取材に対し「データベースは業務用に作られており、そのまま公開することは難しい。どういう形で紹介できるか今後検討していく」と話した。

・「被爆資料データベース一部公開へ 原爆資料館がネットで」(長崎新聞、2008-09-05)
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20080905/05.shtml

長崎市議会
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/gikai/

上の記事でも伝えられているように、

広島平和記念資料館
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/

では、

・平和データベース
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/database/

が公開されており、被爆資料もここに収められている。様々な配慮もあって、これまで非公開だったのだろう。だが、インターネットに情報がないことが、そのまま世の中に情報がないこと、引いてはその情報が伝える事実がなかったかのような印象を与えるまでになっている。早期の公開を期待したい。

2008-10-21(Tue):

アジア・オセアニア地域国立図書館長会議(CDNLAO)公開セミナー「アジア・オセアニアでは今−変わりゆく情報環境と図書館」
(於・東京都/国立国会図書館 東京本館)
http://www.ndl.go.jp/jp/service/event/cdnlao.html

2008-09-14(Sun): 全国図書館大会に向けて−参加者の方々に望むこと

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2008-09-19(Fri)
全国図書館大会第94回兵庫大会 第7分科会「図書館の自由」「「Web2.0時代」における図書館の自由」
(於・兵庫県神戸学院大学ポートアイランドキャンパス)
http://www.jla.or.jp/jiyu/taikai2008.html

が近づいてきた。自分もこの週末、割り当てられている事例発表について資料をまとめた。当日は以下の構成となっている。

  • 基調報告
    • 山家篤夫(日本図書館協会図書館の自由委員会委員長)「図書館の自由・この一年」
  • 事例発表
    • 高鍬裕樹(大阪教育大学)「利用記録と利用者の秘密−歴史的概観・法制度から今後の展開へ」
    • 岡本真(ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG))「Web2.0時代の図書館サービス−特に「利用情報」活用の可能性と課題」
    • 佐浦敬之(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)「貸出履歴の利用に関する意識について」
    • 高野一枝(NECネクサソリューションズ)「図書館システムの動向と公共図書館の現場」
  • 全体討議「『Web2.0時代』の図書館の自由にむけて」

午前午後を通して行われる分科会だけに時間が十分にあることがうれしい。特に最後の全体討議には2時間が割り当てられている。

さて、どれだけの方がこの日誌を読んでいるかわからないが、当日この第7分科会「図書館の自由」に参加する方には、ぜひ望みたいことが2つある。

図書館雑誌」102-8(2008-08)に掲載された全国図書館大会への招待に、私も一文を寄せている。末尾で次のように書いた。

討論においては報告者も聴衆も、それぞれの立脚点の違いから様々な食い違いを発見することだろう。互いに見出せる一致点よりも相違点のほうが多いかもしれない。だが、それはそれでよい。互いの間にある認識の隔たりのその距離感を知ること、違いを知ることは相互理解への第一歩である。

逆に世代間対立や業種間対立という観点で、この討論をとらえることは絶対に避けなくてはいけない。たとえば、ウェブの存在を自然に受け入れている20代、30代と、ウェブへの適応に苦慮している40代以上という図式は何の意味も持たない。また、図書館における現職の職員と、図書館員ではない人間との対立という図式に収まるものでもない。

共通のテーマの下、「『Web2.0時代』における図書館の自由」について我々の認識と理解が一歩でも進み、具体的な行動へとつながっていくことを期待している。

要望の1つがこれだ。よくシンポジウムが終わると、結論が出なかったという声を聞く。もちろん、結論が出ることはそれはそれで望ましい。だが、仮に結論が出なくても互いの相違点を認識できれば、それはそれで上々の成果と思う。上に書いたように「互いの間にある認識の隔たりのその距離感を知ること、違いを知ることは相互理解への第一歩である」ことに思いをいたしてほしい。

もう1つの望みは、全体討議に積極的に参加することである。やみくもに発言すればいいというものではないが、まずは積極的に発言してほしい。その際、個々人の私的な思いを述べるのではなく、各講師が相応の時間をかけて準備してきた報告や発表の内容を踏まえて発言してほしい。また、それまでの文脈と関係しない話題に転じてしまうのではなく、他の参加者の発言を受けつつ流れを意識して発言してほしい。

一つ参考になる事例がある。反面教師としてだが……。

・「津田さんが絶望した文化審議会での里中委員・三田委員らの発言」(Copy & Copyright Diary、2008-09-11)
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20080911/p1

根拠のない感情論を排し、事実の正確な理解に基づけば、全体討議では全員の知恵が「集合知」として発揮されると信じている。そうなれば、「はばたこう 未来の図書館へ」という大会テーマにも適う成果へとつながっていくことだろう。当日が実りあるものとなることを期待して、以上2つの要望を書き留めておく。

・木村祐佳「図書館の自由分科会・若手図書館員の参加を!」(「図書館雑誌」102-8、2008-08)
http://www.jla.or.jp/jiyu/column04.html#200808
・「今秋の講演予定−全国図書館大会、日本アーカイブズ学会、図書館総合展など」(編集日誌、2008-09-08)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080909/1220914439