2004-10-03(Sun):

メールマガジンの部数が4000部を割り込みそうだ。正直なえる。
最盛期は6000部近かったことを思うと、メールマガジンというメディアの終焉が迫りつつあると感じないでもない。ブロードバンドの普及、携帯メールの隆盛、スパムメールの増加によるPCメールの魅力低下など、理由はあれこれ挙げられる。が、やはりメールマガジン発行システムの最大手「まぐまぐ」が舵取りを誤りつつあることが一番の原因ではないか。
まぐまぐ」は、発行者のモチベーションを維持する仕組みを導入できなかったばかりか、amazonへのリンクによる細々とした小遣い稼ぎすら禁止してしまうという負のサイクルに陥っているように思える。amazonへのリンクは小遣い稼ぎというよりは、メールマガジンが読まれていることを実感できるモチベーション維持の仕組みだったと思うのだが、「まぐまぐ」運営者にはそのことがわからなかったのだろう。同じ業界で働く者としても残念なことだ。

200号が一つの区切りと思ってきたが、4000部を割り込むのもまた一つの区切りという感じがしてきた。どちらが早いだろうか……。

今回は久しぶりに書き下ろしの記事である谷本玲大さんの「「パソコン通信」アーカイヴ散佚の危機」を掲載する。8月の末には初稿をお預かりしながら、私の校正が遅れ、掲載がここまでずれこんでしまった。責はすべて私にある。谷本さんにお詫びしたい、「申し訳ありませんでした」と。
無論、谷本さんの記事の価値はいささかもゆるがない。読者の方々にはぜひ熟読していただきたい。