2005-01-29(Fri):

すでにかなり日にちが経ってしまったが、昨年12月の大ニュースをあらためて紹介しておこう。
国会図書館、ウエブサイトも06年から保存へ」(日本経済新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20041207AT1E0400807122004.html
国立国会図書館:ホームページを収集、保存へ」(毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20041210k0000m040131000c.html
国会図書館、国内Webページの収集・保存を行なう答申」(INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/12/10/5741.html
記事中にふれられている納本制度審議会の答申は公開されている。
納本制度審議会
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/deposit_council_book.html
国会図書館
http://www.ndl.go.jp/
インターネット上のデータ保存(アーカイブ)では、データを選択して収集するか(選択的収集)、データを網羅して収集するか(網羅的収集)、二つの考え方があるのだが、国立国会図書館のこの計画は網羅的収集の考え方に立っている(国立国会図書館電子図書館計画の一環として行っているインターネット資源選択的蓄積実験事業(WARP)(2002-11-01公開)は、名前の通り選択的収集の考え方に立っている)。
・インターネット資源選択的蓄積実験事業(WARP
http://warp.ndl.go.jp/netwp/
 なお、ひっそりとではあるが、国立国会図書館が次のページを公開している。こういう情報は国立国会図書館のサイトの新着情報に掲載すべき。
・「デジタルアーカイブのための日本のウェブサイトの実態調査」のお知らせ
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/bulkresearch2004/
先行事例としては、
Internet Archive
http://www.archive.org/
が有名だが、検索エンジンgoogleYahoo!が行っている「キャッシュ」も一種のアーカイブといえるだろう。海外では、国立図書館を中心にすでにアーカイブアーカイブの公開に取り組んでいる事例が増えている。総務省の委嘱でUFJ総合研究所が行った調査(Webアーカイブに関する調査)があるのだが、残念ながらインターネットでは公開されていないようだ。話がそれてしまうが、官公庁の委嘱によって民間企業が行った調査・研究には公開義務はないのだろうか。
googleのキャッシュ
http://www.google.co.jp/intl/ja/help/interpret.html
Yahoo! JAPANのキャッシュ
http://help.yahoo.co.jp/guide/jp/ysearch/index2_s.html#cache
UFJ総合研究所
http://www.ufji.co.jp/
 ともあれ、大いに期待し、関心を持つ取り組みであることは間違いない。国立国会図書館の方に紹介記事を書いてほしいところだ。また期待されるアーカイブ像をどなたか書いていただけないだろうか。寄稿の提案をお待ちしています。