2005-02-14(Mon):

昨日の日誌にある「リポジトリ」という言葉だが、日本語に訳さなくてよいのだろうか。Repositoryは、集積所、貯蔵室、あるいは宝庫といった意味合いだが、日本での認知度ははてしなく低い単語だろう。すでに「NII-REO(NII電子ジャーナルリポジトリ)」「千葉大学学術成果リポジトリ」といった具合に実際に使われており、「学術機関リポジトリ」という言葉は、三省堂の「デイリー新語辞典」に収録されている。

「〔リポジトリ(repository)は容器・(資源・情報の)宝庫などの意〕
大学や学術機関が設ける,インターネット上の電子書庫のこと。論文や実験データなどの知的生産物を収集・蓄積・保存し,内外へ発信する。
〔海外では大学図書館を中心にしてシステムを構築する事例が増えており,日本でも普及が期待される〕」(デイリー新語辞典)。

やはり、わかりにくい印象が強い。図書館用語をわかりやすくしようという、図書館用語読みかえ辞典のような試みもある。「リポジトリ」についても適訳を探し、根づかせる試みを関係者に期待したい。
・NII-REO(NII電子ジャーナルリポジトリ
http://reo.nii.ac.jp/
千葉大学学術成果リポジトリ
http://mitizane.ll.chiba-u.jp/curator/
・図書館用語読みかえ辞典
http://f53.aaa.livedoor.jp/~ninonino/