国立国会図書館、インターネット情報の収集・利用に関する意見募集の結果と「インターネット情報の収集・利用に関する制度化の考え方」(改訂版)の公開

国立国会図書館が、インターネット情報の収集・利用に関する意見募集の結果を公開し(2005-06-17)、あわせて「インターネット情報の収集・利用に関する制度化の考え方」を改訂した。これは同館が進めるインターネット上の資源を収集・保存し、最終的には公開することをめざす、いわゆるアーカイブ事業に関するもので、意見募集は、今春(2005-04-14〜2005-04-27)行われ、11件の意見が集まったという。集まった意見等を踏まえ「インターネット情報の収集・利用に関する制度化の考え方」が改訂されたわけだが、asahi.comの報道では、「国会図書館、情報保存はお堅いサイト限定 反対多く転換」という記事見出しが物語るように、改訂内容は従来の方針を全面的に見直す内容となったと受け止められている(2005-06-30)。だが、公開された「インターネット情報の収集・利用に関する制度化の考え方」(改訂版)からは、そこまでの方針転換を読み取ることはできないようにも思われる。国立国会図書館が積極的に見解をわかりやすく述べることをまずは望みたい。なお、同時期(2005-06-10)に公開された同館の平成17年度重点目標は多少参考になるだろう。

・インターネット情報の収集・利用に関する意見募集の結果
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/internet.html
・「インターネット情報の収集・利用に関する制度化の考え方」(改訂版)
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/internet_view.html
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/
・「国会図書館、情報保存はお堅いサイト限定 反対多く転換」(asahi.com2005-06-30
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200506290346.html
・平成17年度重点目標
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/vision_h17_emphasis.html