国立国会図書館、「国立国会図書館資料デジタル化の手引き」を公開

国立国会図書館が「資料デジタル化の手引き」を公開した(2005-11-18)。同館で所蔵する資料を画像として電子化する際の方法が詳しくまとめられている。基本的には、同館内で「仕様の共通化や技術の共有化」と「標準化によるデータ品質の確保及びデジタル化作業の効率化」を目的としたものだが、他の機関にも大いに参考となるだろう。手引きそのものは今春に作成されている(2005-03-30)。
かねてから、国立国会図書館には電子化事業の先行者としてノウハウを公開するよう求めてきたが、これほど早く実現するとは思わず、驚かされるうれしいニュース。所蔵資料の電子化をすでに実施している機関、これから実施しようとする機関には、ぜひ参考にしてほしい。ただし、あくまで「手引き」であり、「ルール」や「ガイドライン」というニュアンスのものではないことに注意したい。手引きを利用する側には、共通化すべき個所は取り入れ、独自性を出すべき個所では取り入れないという主体性が求められる。

国立国会図書館資料デジタル化の手引き
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitalguide.html
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/