九州大学附属図書館、OPACをリニューアル

九州大学附属図書館がOPACをリニューアルした(2005-11-28)。優れた工夫が2点施されている。
一つはインターフェース面で検索する際のキーワードの入力欄が一つだけにしぼられている。大学図書館に限らず、ほとんどのOPACでは、書名、著者名、テーマなど、複数のキーワード入力欄が設けられている。だが、実際に複数のキーワード入力欄を使いこなせるものではない。特にインターネットの検索エンジンがシンプルなインターフェースで支持されている現在では、この傾向はさらに強い。九州大学附属図書館の今回の改訂はこの流れをとらえたものといえるだろう。
もう一つは検索する対象として、九州大学の蔵書に加え、国立情報学研究所Webcatを指定できることだ。Webcatは、ほぼ全国の大学図書館を網羅した総合的な蔵書目録である。OPACで検索する際に画面の左上にある「全国蔵書検索(Webcat)」にチェックを入れておくと、検索した結果、九州大学の蔵書に検索条件にあてはまる図書がなければ、Webcatで検索した結果を表示してくれる。
いずれも、この夏に行なわれた大学図書館問題研究会のオープンカレッジで指摘したOPACの改善ポイントであり、期待に応えてくれる大学図書館が登場したことがうれしい。

九州大学附属図書館蔵書検索(OPAC
http://opac.lib.kyushu-u.ac.jp/
九州大学附属図書館
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/