慶應義塾大学デジタルアーカイヴリサーチセンター、サイトを公開

慶應義塾大学デジタルアーカイヴリサーチセンターがサイトを公開した(2005-11-20)。同センターは文部科学省によるオープン・リサーチ・センター整備事業に採択され、慶應義塾大学に設置されたもので、2001年度から2005年度までの5年間の研究助成を受けている。慶應義塾大学図書館所蔵20世紀映像および音像資料のデジタル情報化、大英図書館所蔵イギリス初期印刷本デジタル情報化、ーロッパ各国図書館所蔵 奈良絵本デジタル情報化、ヨーロッパ各国図書館所蔵グーテンベルク聖書デジタル情報化に取り組んできており、調査・研究に加え、これまでに土方巽アーカイヴ、瀧口修造アーカイヴ、博物誌アーカイヴ、ノグチ・ルーム・アーカイヴ、油井正一・ジャズ・アーカイヴ、デジタル奈良絵本データベースやHUMIプロジェクトによる慶應義塾図書館稀覯書画像の電子化に関与してきた。日本におけるデジタルアーカイブの一方の先導役といえるだろう。最終年度にあたる今年は2月に2回にわけて成果報告のシンポジウムが開催される。
長らくサイトがなかったが、ここにきてようやくサイトが公開されたことは喜ぶべきだろう。だが、5年間の研究機関のうち最終年度になってようやく公開というのは、やはり遅すぎる。研究内容が重要であり、かつ残してきた成果も大きいだけに、もっと早い段階でサイトを公開することが日本のデジタルアーカイブに対する貢献であり、文部科学省の採択事業としての義務ではなかっただろうか。

慶應義塾大学デジタルアーカイヴリサーチセンター
http://www.darc.keio.ac.jp/
土方巽アーカイヴ
http://www.art-c.keio.ac.jp/Hijikata/
瀧口修造アーカイヴ
http://www.art-c.keio.ac.jp/Takiguchi/takiguchi-top-j.htm
・デジタル奈良絵本データベース
http://dbs.humi.keio.ac.jp/naraehon/
・HUMIプロジェクト
http://www.humi.keio.ac.jp/