熊本大学附属図書館、水俣病関連資料を公開
熊本大学附属図書館が水俣病関連資料を公開した(2006-05-01)。水俣病公式確認50年を期して、今回公開されたのは、水俣病に関する熊本大学医学部の研究論文・研究報告書・著書等の目録と新聞記事見出しによる水俣病関係年表の2点。
これまで水俣病に関する学術的な発信は、国立水俣病総合研究センターと水俣市立水俣病資料館、そして熊本大学学術資料調査研究推進室による「水俣病からメチル水銀中毒症へ」に限られてきたが、ついに地元の熊本大学の手で学術資料が公開される日を迎えた。ここに至るまで様々な苦難があったことは想像に難くない。だが、水俣病の存在に背を向けることなく、1999年に熊本大学学術資料調査研究推進室を設置し、この日に向けて準備してきた熊本大学の関係者に敬意を表したい。
なお、図書館長の中山仁さんが「水俣病関連資料の公開にあたって」で、
今回公開したものは、膨大な資料の一部です。今後とも継続して事業を進め、さらに充実したものにしていく所存です。
と強い決意を表している。何年、何十年にも及ぶ大事業となるだろうが、悲劇を再現しないために、あらゆる角度から水俣病をとらえる資料を構築していってほしい。
・水俣病関連資料の公開
http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/suishin/minamata/
・熊本大学附属図書館
http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/
・国立水俣病総合研究センター
http://www.nimd.go.jp/
・水俣市立水俣病資料館
http://www7.ocn.ne.jp/~mimuseum/
・熊本大学学術資料調査研究推進室
http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/suishin/
・水俣病からメチル水銀中毒症へ
http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/suishin/mercury/