2006-04-28(Fri): 出版契約に関する実態調査の調査結果

日本書籍出版協会が「出版契約に関する実態調査 調査結果」を公開している。あくまで出版社側の意見ではあるが、興味深い。特に著作物のデジタル化とインターネットでの公開に出版社がどれほど神経質になっているかがみてとれる。
契約に定めた事項であれば、もちろん出版社の権利は尊重される必要があるが、出版社には権利を盾にするばかりではなく、デジタル化とインターネットでの公開を望む著者が多い根本的な理由を考えてほしいと思う。著者はやはり自分の書いたものを多くの読者に届けたいと思うだろう。その著者の願いを出版社はどのように実現できるのか。空想・夢想のレベルであってもよい。出版業界には後ろ向きな愚痴ではなく、著者が夢をみれるような未来像を語ってほしい。

・出版契約に関する実態調査 調査結果【PDF】
http://www.jbpa.or.jp/keiyaku-jittai.pdf
日本書籍出版協会
http://www.jbpa.or.jp/