2006-04-26(Wed): 続・教員ブログ

2006-04-14(Fri)の編集日誌「教員BLOGは成功するか」の続き。その後、気になって他の教員ブログの事例を少し調べてみた。

2006-04-14(Fri)の編集日誌「教員BLOGは成功するか」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20060417/1145205291

その前にここでいう教員ブログを定義しておこう。ここで話題にしているのは大学の研究者が個人で公開しているブログではなく、大学や学部の単位で取り組み、複数の教員を書き手としているブログである。
さて、教員ブログを探してみたところ、5つみつかった。これらに先日話題にした信州大学人文学部教員BLOGを加えると、次のようになる。

・京女倶楽部 - 教員Blog(京都女子大学
https://www2.kyoto-wu.ac.jp/club/blog-kyoin/

・梅花ブログ(梅花女子大学梅花女子大学短期大学部
http://promotion.drecom.jp/promotion/prm_blog.php?pid=100

・多摩ブログ(多摩大学
http://www.tama.ac.jp/blog/

・KIU教員ブログ(九州国際大学
http://www.kiu.ac.jp/MTfaculty/

札幌学院大学商学部ブログ(札幌学院大学
http://com2.sgu.ac.jp/comblog/

信州大学人文学部教員BLOG(信州大学
http://fan.shinshu-u.ac.jp/kyouin/

こうやってならべてみると、大まかにいって、受験生を対象に大学の様子を伝えるブログと受験生を含めつつ、関係者全員に向けて発信するブログと2種類あることがわかる。
それぞれ、それなりの効果を挙げてはいるのだろう。だが、物足りなさが残る。複数の教員が同じシステム上でブログを書くという特性を生かしていないためだ。教員同士が相互に言及しあうブログへの発展させることはできないだろうか。
たとえば、だれかを発題者にして、同じテーマについて複数の教員がブログを書くというのはどうだろう。発題者のブログに対して、他の教員が一斉にトラックバックするというイメージだ。
あるいは、リレー形式で発題者のブログに対して、まず別の教員(仮に教員Aとする)がブログを書いてトラックバックする、次にまた別の教員(仮に教員Bとする)が教員Aのブログに言及しながら自分のブログを書いて教員Aのブログにトラックバックする、その次に教員Cが……という流れである。読者はトラックバックによってつながる様々な教員のブログをたどりながら、リレー形式で続いていく思考の流れを追体験できるはずだ。
受験生向けにせよ、在学生向けにせよ、あるいは広く一般社会向けにせよ、大学が有する最高の財産である教員の知性をまたとない形で発揮できるのではないだろうか。
ぜひ、どこかの大学で実現していただけないものだろうか。そういう教員ブログを私自身が一番読んでみたいのだ。