国立大学図書館協会、SPARCの「Author Rights」の日本語訳を公開

国立大学図書館協会がSPARCの「Author Rights」の日本語訳「著者の権利」を公開した(2006-09-15)。

制限のある出版契約書に署名することは、あなたの学術的な世界を限定し、一人の著者としてのあなたの研究インパクトを弱めてしまいます。
(中略)
あなたは多分、後の研究に今回の論文の一部を含めることを考えているでしょう。コピーを授業で配布したり、同僚にそれを配布したりしたいと考えているかもしれません。そして、可能であればそれをあなた自身のウェブページ上、または、オンライン・リポジトリに置きたいと考えています。これらは全てあなたの研究を広く人目にさらし、学者としてのあなたの目標を実現させる方法ですが、伝統的な契約ではそれらは禁止されています。

こういう文章を読んで、日本の研究者はどう感じてどう考えるのだろうか。そして、出版業界の人々はどう感じてどう考えるのだろうか。
ところで、国立大学図書館協会のサイトだが、トップページから「著者の権利」(Author Rights)のページにアクセスした後、右側にある画像(「about SPARC」など)をクリックすると、フレーム内にSPARCのサイトを取り込んで表示するようになっている。このように自らのサイトのフレーム内に他のサイトを取り込んで表示するリンク(フレーム内リンク)は、第三者のコンテンツを自身のコンテンツであるかのように誤認させる可能性があるので好ましくない。権利の問題を扱う話題であるだけに、こういう点には慎重を期してほしい。

・「著者の権利」(Author Rights)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/projects/isc/sparc/author_rights/SPARC_Author_Addendum.html
・国立大学図書館協会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/
SPARC
http://www.arl.org/sparc/
・国際学術情報流通基盤整備事業(国立情報学研究所
http://www.nii.ac.jp/sparc/