2006-10-28(Sat): 最低限のルール

統計調査や社会調査の個票データを公開しているSSJデータアーカイブのお知らせに次のような一文が掲載されている。

●10月25日
最近、成果物に予め定められた形での出典を明記しないことや、データの提供方法の記入漏れ、成果物を発表したにもかかわらず提出しないなどの、誓約事項を守らない利用者が散見されます。このような不適切な利用が相次ぎますと、寄託機関からの信用を失い、データアーカイブの維持ができなくなる可能性があります。誓約事項を守らなかった場合には、利用停止などの必要な措置をとることがあります。利用者の方は、今一度、誓約事項や、データに添付されているReadmeファイルをご確認いただき、データ利用ルールを厳守してくださいますよう、お願い申し上げます。

現時点ではやんわりした注意に留まっているが、これは発覚した時点で利用停止にしたうえで氏名を公表してよいのではないかと思う。ことはSSJデータアーカイブと利用者との間の問題であるだけでない。SSJデータアーカイブとデータを寄託した企業や団体との間の信頼関係に大きな影響を与える問題ではないだろうか。

ちなみにデータ利用者が署名・捺印している誓約事項には、

二次分析の結果を発表する際には、個票データについて以下の文を付すことにより、個票データの出典を明記します。

利用期限終了後は、個票データを消去して、利用報告書をSSJデータアーカイブに提出します。その際、論文等を発表していれば、利用した調査の寄託者数 + SSJデータアーカイブ分 1 の部数を同封します。

という誓約が含まれている。

・SSJデータアーカイブ
http://ssjda.iss.u-tokyo.ac.jp/
・誓約事項
http://ssjda.iss.u-tokyo.ac.jp/access-cond.html#swear