原田隆史さんらを中心としたCommunity for Developing Next Library(Project Next-L)、発足(2006-11-21)

原田隆史さん(慶應義塾大学)らを中心とした有志により、オープンソースによる図書館システムの設計・開発・普及を掲げたプロジェクトCommunity for Developing Next Library(Project Next-L)が発足し、サイトが公開された(2006-11-21)。

有志の顔ぶれは兼宗進さん(一橋大学)、林賢紀さん(農林水産研究情報センター)、黒澤公人さん(国際基督教大学図書館)、田辺浩介さん(東京工科大学蒲田分室)、宇陀則彦さん(筑波大学)、長谷川豊裕さん(鶴見大学図書館)、丸山高弘さん(山中湖情報創造館)ら。図書館のあり方についてインターネットでも積極的に発言している方々が多数含まれている。

これまでも個人や有志の手によって図書館システムを開発しようという提案や実践はあったが、Project Next-Lの特徴はシステムの開発を目的とするのではなく、システムを開発するための設計図である仕様書の作成と公開を目的としていることだろう。あくまで草稿であるが、「図書館のオープンソース化に関する宣言」(案)が公開されており、プロジェクトの主旨がまとめられている。

なお、ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の編集長である岡本も有志に含まれている。Project Next-Lに関する記事をお読みになる際は、筆者自身も関係者の一人であることを考慮していただければと思う。

・Community for Developing Next Library(Project Next-L)
http://next-l.slis.keio.ac.jp/