国立情報学研究所(NII)、CiNiiの機能を一部改善(2007-01-15)

国立情報学研究所(NII)がCiNiiの機能を一部改善した(2007-01-15)。今回加えられた改善は、

  1. 論文URLの一元化(Permalink
  2. OpenURL受信機能
  3. 機関ごとのリンク先設定機能

の3点。一般の利用者にとって、1点目の論文URLの一元化(Permalink)は大きな変化である。この改善はCiNiiを論文検索エンジンから論文ポータルへと変えていく可能性がある。だが、常に参照される情報のハブになるには、論文の詳細情報が掲載されたページの利便性を向上させる必要があるだろう。特にインターネットで本文が公開されている文献については、CiNii内の書誌情報から本文へと移動できるリンクが必須である。
たとえば、CiNii内の

  • 収録誌
    • 情報管理
    • Journal of information processing and management
    • Vol.49, No.10 (2007/1) pp. 586〜588
    • 科学技術振興機構情報事業本部 ISSN:00217298
  • 書誌情報
    • 視点 学術研究プラットフォームとしてのネットサービスを夢見る--新たな学術コミュニティーと学術コミュニケーションに向けて
    • 岡本 真

http://ci.nii.ac.jp/naid/40015202704/

からは、J-STAGEで公開されている本文にリンクすべきだろう。

・学術研究プラットフォームとしてのネットサービスを夢見る−新たな学術コミュニティーと学術コミュニケーションに向けて
http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/49/10/49_586/_article/-char/ja

また、トラックバックによる言及やコメント投稿の受付も挑戦的で課題は多いが、ぜひ取り組んでほしい。
なお、現実の動きが早いが、ここで指摘した点については、

・「「Web2.0」時代に対応する学術情報発信へ:真のユーザー参加拡大のためのデータ開放の提案」(「情報管理」49-11、科学技術振興機構2007-02-01
http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/49/11/49_632/_article/-char/ja

で詳しく述べている。

・CiNii(NII論文情報ナビゲータ)
http://ci.nii.ac.jp/
・「システム間リンク機能のお知らせ」(2007-01-18)
http://ci.nii.ac.jp/cinii/pages/index.html#20070118
国立情報学研究所(NII)
http://www.nii.ac.jp/