2007-02-08(Thu): ノウハウを分かち合おう

国際交流基金のブログ「地球を、開けよう。」で、国際交流基金のサイト運営を担当しているウェブマスターによる記事が掲載されている。

国際交流基金
http://www.jpf.go.jp/
・「ネットの「あちら側」へ?(前編)」(地球を、開けよう。、2007-02-05)
http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20070205/p1
・「あちら側=WEB2.0の世界へ???(後編)」(地球を、開けよう。、2007-02-07)
http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20070207/p1

なかなか表に出てこない独立行政法人のウェブ担当者の生の声だ。ぜひもっと詳しいレポートへと発展していってほしい。
記事にもあるように国際交流基金のサイト運営は外注されておらず基金スタッフの手で行われている。200名以上の職員がいる国際交流基金であればこそ、内製できるとみる向きもあるだろう。だが、同基金の場合、国内と海外に施設が点在していることもあり、本部に常勤する職員はもっと少ないはずだ。その環境の中でウェブ担当を専任で置いていることは人員のゆとりがあるからではなく、ウェブ発信を重視する姿勢の現われと思える。ウェブ系の業務を外注でまかなっている他の独立行政法人にもぜひ参考にしてほしい。
ところで、

・「あちら側=WEB2.0の世界へ???(後編)」(地球を、開けよう。、2007-02-07)
http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20070207/p1

では、

独立行政法人Webサイトユーザビリティ調査2006−2007
http://www.nikkeimm.co.jp/service/marketing/website/dokuhou2007/
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/sales/go2007/

において同基金は104法人中34位であったことがふれられている。サイトのユーザビリティを測る上でこの調査にある項目だけでは不備があるように思うし、そもそも調査を実施している日経BPコンサルティングのサイトのユーザビリティは誇れたものではないと思うので、独立行政法人のウェブ担当者にはこのレポートに振り回されてほしくない(一例をあげると、同社サイトのページ右下にある「著作権・リンク」のリンク先は別会社である日経BP社の「著作権・リンクについて」になっている。ここにリンクする意味も不明だし、ユーザビリティの観点からいえば、このリンクをクリックした利用者はブラウザのバックボタンを使わない限り日経BPコンサルティングのサイトに戻れず迷子になってしまう)。

日経BPコンサルティング
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/

ただ、

国際交流基金
http://www.jpf.go.jp/

のサイトについていえば、トップページがフラッシュ動画で始まり、数秒かかって動画を読み込むと次に言語選択ページが表示され、そこで「日本語」をクリックするとようやく日本語版のトップページに移動できるという構造は見直したほうがよいと思う。