2007-02-18(Sun): 『政治のリアリティと社会心理−平成小泉政治のダイナミックス』

政治のリアリティと社会心理―平成小泉政治のダイナミックス (シリーズ 21世紀初頭日本人の選挙行動)

『インターネット・コミュニティと日常世界』(誠信書房、2005年)、『ネットワーキング・コミュニティ 』(東京大学出版会、1997年)などの著書がある池田謙一さんが新著を出した。

・『政治のリアリティと社会心理−平成小泉政治のダイナミックス』(池田謙一編著、木鐸社、2007年、4200円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4833223848/arg-22/
http://www.bokutakusha.com/announcement/announce-07.html#link2
・池田謙一さん
http://www-socpsy.l.u-tokyo.ac.jp/ikeda/

まだ読み進んでいないが、先に目次を紹介しておこう。

  • 第1部:小泉政治のリアリティ
    • 1章 リアリティの構造と社会心理:「小泉効果」を前にして(池田謙一)
    • 2章 リアリティのダイナミックス:2005年に至る投票行動の基本分析(池田謙一)
    • 3章 政党スキーマ小泉内閣スキーマから見る小泉政権(稲増一憲・池田謙一)
    • 4章 マスメディアと小泉の選挙:メディアはコトバを与えたか、関心を高めたか (稲増一憲・池田謙一)
  • 第2部:リアリティのベースライン
    • プレリュード
    • 5章 ソーシャル・ネットワークと投票、政治参加(池田謙一)
    • 6章 ネットワーク多様性と政治参加・政治的寛容性(池田謙一・小林哲郎)
    • 7章 私生活志向のゆくえ:狭められる政治のアリーナ(池田謙一)
    • 8章 インターネット利用の社会化とその政治的含意(小林哲郎)
    • 9章 マスメディアのパワーはいずこに:微力な効果としての強力効果論(相田真彦・池田謙一)

特に第8章は、

  • 8章 インターネット利用の社会化とその政治的含意(小林哲郎)
    1. 小泉政権期におけるインターネット利用の推移
    2. 民主主義政治システムにおけるインターネット利用の位置づけ
    3. インターネット利用における党派性のバイアス
    4. インターネット利用が政治にもたらす間接的な効果
    5. データおよび小泉政権期におけるインターネット利用の変化
    6. インターネット上の政治情報利用者の特徴の変遷
    7. インターネット利用が政党支持および小泉内閣に対する評価に及ぼす効果
    8. インターネット利用が社会関係資本に及ぼす効果
    9. 小泉政権期におけるインターネット利用の変化とその政治的含意

となっており、興味深い。

インターネット・コミュニティと日常世界
・『インターネット・コミュニティと日常世界』(誠信書房、2005年、2940円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4414301645/arg-22/
ネットワーキング・コミュニティ
・『ネットワーキング・コミュニティ 』(東京大学出版会、1997年、3570円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4130111051/arg-22/