2007-03-24(Sat): 「図書館サイトの現状−再点検の必要性と危機感の欠如−」への反響

・「図書館サイトの現状−再点検の必要性と危機感の欠如−」CA1622(「カレントアウェアネス」第291号、2007-03-20)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/ca/item.php?itemid=1060

への反応から。

・「大学図書館webサイトの使いやすさ」(かたつむりは電子図書館の夢をみるか、2007-03-21)
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20070321/1174470639

・MoogaOne
http://mook.mook.to/MoogaOne/

の使いやすさについての発言。

「ユーザがそのwebサイトを使いやすいように」っていう発想に基づくとこういうサイトの作りになるのかもしれないが、それは「使いやすいwebサイト」であって、「使いやすい図書館webサイト」や「使いやすい大学図書館webサイト」とは別なんじゃないだろうか?

サイトとしての使いやすさ≠情報探索のしやすさ

そこを混同してサイトとして使いやすいものを構築してしまうと、かえって情報探索のときにいらぬ手間(クリックやスクロールの回数増加)を招くんじゃないだろうかなあ…。

この指摘は非常にもっともと思う。文中ではMoogaOneはあくまで「図書館サイト」に特化した試みを紹介したものなので、私自身がMoogaOneを最適な解と思っているわけではない。たとえば、最低限のラインとして、トップページにはOPACだけではなく、図書館サイトの中身すべてを検索する検索窓がほしい。MoogaOneのベースにある「大学図書館トップページのガイドライン」は2004年にまとめられたものなので、検索の重要性に対する意識は薄く、また最近注目されているコミュニティー的な機能の必要性についてはあまり考慮されていない。新たなるガイドライン(目安)とそれに準じたモデルの提案が必要とされているのではないだろうか。

一度、勉強会の形式で各図書館のトップページを企画・設計するという催しをやってみるといいのかもしれない。関心ある方、いないだろうか。


大学図書館トップページのガイドライン
http://www.slis.keio.ac.jp/~ueda/univlibguide/toppageguideline.html
・2007-03-21(Wed)の編集日誌「「図書館サイトの現状−再点検の必要性と危機感の欠如−」が「カレントアウェアネス」第291号(2007-03-20)に掲載」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070322/1174517044