2007-04-16(Mon): 記憶に残る読書会−「未来」の読書特集に寄せて

未来社のPR誌「未来」487(2007-04)に読書特集と題して、「本とともにある場所−記憶に残る読書会≪アンケート≫」が掲載されている。内容は以下の通り。

長谷川宏「日常に根ざした議論のおもしろさ」
関口涼子「言語の行き交いのうちに現れてくるもの」
市村弘正「一回きりの読書会」
堀切直人「シンポジオン」
荻原魚雷「大正思想史研究会のこと」
岡田秀則「ゆるゆると我を育てし結社かな」
大森望「大学SF研の甘美な誘惑」
小林圭司「読書会ノススメ」
小林康夫「さみしくて おれたちが主役さ」
雑賀恵子「なつかしき入院時代の……」
池上善彦「田舎の世界史」
瀬戸雄史「こいのぼる」
岡本有佳「本を大事にする仕方」
太刀川正子「ゴタゴタとやってきて」
大橋由香子「読書会ときいて」
吉川浩満「消えていった、世界の起源」
大岡淳「知的コミューンとしての予備校」

・「未来」
http://www.miraisha.co.jp/mirai/mirai.html

さて、自分にとって記憶に残る読書会とは何だろうか? 真っ先に思い出されるのは、大学3年のときに大学の講義の一環としてゼミ形式で行った読書会だろうか。丸山眞男の主要な著作を読み通したその読書会は教員の指導もあり、毎回熱の籠もったものだった。その学期は他の勉強をした記憶がまったくない。自分自身、相当な危機感を持って臨んでいたのだろう。あの授業とあの読書会に参加してよかった、といまでもつくづく思う。