一橋大学附属図書館、岡田家文書目録(稿)を公開

一橋大学附属図書館が岡田家文書目録(稿)を公開した(2007-06-18)。同文庫は河内国丹南郡岡村(現在の大阪府藤井寺市)で庄屋を務め、地主や金融を営んでいた岡田家の文書で、18世紀から明治までの村方史料、幕末から昭和にかけての小作関係史料、地方銀行関係史料、その他の商業史関係史料、約13000点で構成されている。今回公開された目録は、同大の元教授である故・佐々木潤之介さんのゼミと、現在教授を務める渡辺尚志さんのゼミが整理したものである。サイト上の「収集・整理の経緯」に詳しいが、文庫を構成する資料の「入手の経路や整理の時期が異なるため整理の方法も異なっている」という。現在、一連の資料を体系的に整理した目録を作成しているが、「すべてを統一した目録の完成に至るまでの間、それぞれのまとまりごとに目録リストを公開する」と判断し、公開に至ったようだ。完璧を目指して資料の公開を遅くするのではなく、完成度にこだわらず可能な範囲で公開する判断の良さに感心する。

・岡田家文書目録(稿)
http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/bunko/okada/okada-list.html
一橋大学附属図書館所蔵文庫・コレクション・特殊資料紹介 - 岡田家文書
http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/bunko/bunko.html#O
一橋大学附属図書館
http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/index_Ja.html