東京工業大学亀井宏行研究室、考古学研究支援システム「ARCADIA」を公開

東京工業大学亀井宏行研究室が考古学研究支援システム「ARCADIA」を公開した(2007-06-01)。ARCADIAは、Arcaheological Resource Collection for ADvanced Information Analysisを略したもの。現在は千葉県の古墳時代中期関連の資料を中心にデータを収録しており、データは、

  1. 遺跡抄録遺跡抄録情報
  2. 文献文献情報
  3. 遺構遺構情報
  4. 遺物遺物情報
  5. 研究・分析研究・科学分析情報

に分けられている。なお、このシステムは東京工業大学21世紀COEプログラム「大規模知識資源の体系化と活用基盤構築」の一環として構築されている。また、システムの企画・構築にあたったスタッフが以下のように明記されている。

亀井宏行、Pasompohone Hemtavy、阿児雄之、四谷優介、西大輔、相澤洋太、小林大地、榛葉健太、真鍋和寛、片岡伸彰、渡辺太一、橋本泰一、川口牧子(東京工業大学)、加藤修司、白井久美子、神野信、渡邊高弘(千葉県教育振興財団)、原京子、逆井洋美、佐藤智子

ARCADIAとは
http://arcadia.archaeo.cs.titech.ac.jp/info/about.html

試用してみると実感できるが、このサイトは他のデータベースとは使用感で一線を画している。たとえば、検索結果を地図で表示する機能やいまみている遺跡と関連性が高い遺跡を表示する機能など、GISの技術やWeb2.0を象徴するマッシュアップの技法を巧みに取り入れている。まだ構築途上にあるようだが、今後の進化を楽しみにしたい。

・考古学研究支援システム「ARCADIA
http://arcadia.archaeo.cs.titech.ac.jp/
東京工業大学21世紀COEプログラム「大規模知識資源の体系化と活用基盤構築」
http://www.coe21-lkr.titech.ac.jp/j/
・「RCADIA解禁!」(情報歴史学研究室、2007-06-04)
http://ihistory.blogspot.com/2007/06/arcadia.html
・「すべての学術資源にクレジットを入れよう」(編集日誌、2006-11-29)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061201/1164907865