国立国会図書館、近代デジタルライブラリーでの大正期図書の公開を予告
国立国会図書館が近代デジタルライブラリーでの大正期図書の公開を2007年7月3日に開始すると予告した(2007-06-27)。国立国会図書館のサイトやCurrent Awareness Portalで告知されている。公開が予定されている内容は、カレントアウェアネス-Eに掲載された国立国会図書館電子図書館課による案内に詳しいが、実際に公開されるまでコンテンツに関するコメントは差し控えたい。
代わって、ここでは国立国会図書館の広報体制への要望を記しておきたい。2点ある。
上記のように国立国会図書館のサイトなどで事前の告知がなされているが、肝心の近代デジタルライブラリーのサイトには、このお知らせが掲載されていない。近代デジタルライブラリーを直接訪問する利用者も多くいるはずだ。ブックマークなどを通して直接近代デジタルライブラリーを訪れる利用者は最も今回のお知らせを届けるべき相手である。事前告知の効果を最大限に発揮するためにも、情報を伝えるべき対象にくまなく情報が届くようにしてほしい。
もう一点は記者発表のあり方である。今回、国立国会図書館は記者発表を行ったようだが、記者発表の場で記者に提供した素材を一般向けにも提供できないだろうか。おそらく記者に対して公開予定の画像を含め詳細な情報や素材を提供しているだろうが、同じものを国立国会図書館のサイトで公開してはどうだろう。詳しい情報の提供は広く一般のブログで話題にされる機会へとつながっていく。せっかく事前に告知するのであれば、メディアやブログで幅広く話題にされたほうが、効果が大きいはずだ。ぜひ検討してほしい。
・「平成19年6月27日 大正時代の図書をインターネットで提供開始」(国立国会図書館、2007-06-27)
http://www.ndl.go.jp/jp/information/news.html#070627_01
・「大正時代の図書をインターネットで提供開始」(国立国会図書館、2007-06-27)
http://www.ndl.go.jp/jp/information/press.html#070627_01
・「近代デジタルライブラリー、大正時代の図書を提供開始」(カレントアウェアネス-E、2007-06-27)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=684
・近代デジタルライブラリー
http://kindai.ndl.go.jp/
・国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/
・「国会図書館、大正時代の図書約15700冊をネットで公開」(INTERNET Watch、2007-06-28)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/06/28/16178.html
・「大正時代の図書1万5700冊、JPEG画像で公開」(ITmedia News、2007-06-28)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/28/news131.html
・「国会図書館が大正時代の図書をネットで公開」(ITpro、2007-06-27)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070627/276131/
・「国会図書館、大正時代の図書をWebで公開、画像はグレースケール化」(Japan.internet.com、2007-06-27)
http://japan.internet.com/busnews/20070627/5.html