国立情報学研究所(NII)、国立情報学研究所平成18年度CSI委託事業報告交流会の資料を公開
国立情報学研究所(NII)が2007年7月3日に開催された国立情報学研究所平成18年度CSI委託事業報告交流会の資料を公開した(2007-07-04)。当日のプログラムは以下の通り。
- Part1:成果報告 領域1「コンテンツ収集と付加価値システム」
- Part2 ポスターセッション
- 北海道大学
- 帯広畜産大学
- 旭川医科大学
- 北見工業大学
- 弘前大学
- 東北大学
- 山形大学
- 福島大学
- 筑波大学
- 群馬大学
- 埼玉大学
- 千葉大学
- 東京大学
- 東京外国語大学
- 東京学芸大学
- 東京工業大学
- お茶の水女子大学
- 一橋大学
- 横浜国立大学
- 新潟大学
- 金沢大学
- 信州大学
- 岐阜大学
- 名古屋大学
- 三重大学
- 京都大学
- 京都工芸繊維大学
- 大阪大学
- 大阪教育大学
- 神戸大学
- 奈良教育大学
- 奈良女子大学
- 島根大学
- 岡山大学
- 広島大学
- 山口大学
- 高知大学
- 九州大学
- 佐賀大学
- 長崎大学
- 熊本大学
- 大分大学
- 鹿児島大学
- 琉球大学
- 滋賀医科大学
- 兵庫教育大学
- 北陸先端科学技術大学院大学
- 慶応義塾大学
- 東洋大学
- 法政大学
- 早稲田大学
- 関東学院大学
- 同志社大学
- 関西大学
- 関西学院大学
- 高知工科大学
- 立命館アジア太平洋大学
- Part3 成果報告 領域1「コンテンツ収集と広報」
- 河谷宗徳(三重大学附属図書館)「三重大学の広報活動:三重大学学術機関リポジトリ 研究教育成果コレクション」
- 尾崎文代(広島大学図書館)「「HiR(広島大学学術情報リポジトリ)とHARP(広島県大学共同リポジトリ)」
- 兵藤徳和、井上梨恵子(お茶の水女子大学附属図書館「お茶の水女子大学 機関リポジトリへの取り組み」
- 郷原正好(長崎大学附属図書館)「学術機関リポジトリ:長崎における地域連携の動き」
- 日出弘(山形大学附属図書館)「地域リポジトリ 山形県内大学との連携:ゆうキャンパスリポジトリ」
- 大園隼彦(岡山大学附属図書館)「岡山大学学術成果リポジトリ『ePrints@OUDIR』と岡山県立図書館『デジタル岡山大百科』の連携」
- Part4 成果報告 領域2「付加価値と連携」
今回の催しはあくまでCSI委託事業の受託機関の間での報告交流会であったため、参加は関係者に限定されていたので、このように資料がまとめて公開されることはありがたい。
ところで、機関リポジトリをめぐっては普及・広報の活動が大学関係者の間で閉ざされている印象を受ける。少なからぬ税金を投じている事業でもあり、事業の意義や成果を市民に直接語る機会や、市民からの疑問や批判を受ける機会をそろそろ設けるべきではないだろうか。先日、
・「東京外国語大学附属図書館、東京外国語大学学術成果コレクションを試験公開」(新着・新発見リソース、2007-06-27)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070627/1182877091
で記したが、ほとんどの機関リポジトリがその効果・目的として、
- 研究者にとっての効果・目的
- 大学にとっての効果・目的
しか語っていない。CSI委託事業の原資を支えている社会にとっての効果・目的を早い段階で語っておかないと、機関リポジトリは市民の理解や支持を欠いた、社会から遊離した存在となってしまうのではないか。機関リポジトリの実施主体となることが多い大学図書館にとっての効果・目的を含め、幅広い観点から機関リポジトリの効果・目的を語っていくことを望みたい。
・国立情報学研究所平成18年度CSI委託事業報告交流会
http://www.nii.ac.jp/irp/info/2006/debrief/
・次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業
http://www.nii.ac.jp/irp/
・国立情報学研究所(NII)
http://www.nii.ac.jp/