国立情報学研究所(NII)、国立情報学研究所平成18年度CSI委託事業報告交流会の資料を公開

国立情報学研究所(NII)が2007年7月3日に開催された国立情報学研究所平成18年度CSI委託事業報告交流会の資料を公開した(2007-07-04)。当日のプログラムは以下の通り。

今回の催しはあくまでCSI委託事業の受託機関の間での報告交流会であったため、参加は関係者に限定されていたので、このように資料がまとめて公開されることはありがたい。
ところで、機関リポジトリをめぐっては普及・広報の活動が大学関係者の間で閉ざされている印象を受ける。少なからぬ税金を投じている事業でもあり、事業の意義や成果を市民に直接語る機会や、市民からの疑問や批判を受ける機会をそろそろ設けるべきではないだろうか。先日、

・「東京外国語大学附属図書館、東京外国語大学学術成果コレクションを試験公開」(新着・新発見リソース、2007-06-27)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070627/1182877091

で記したが、ほとんどの機関リポジトリがその効果・目的として、

  • 研究者にとっての効果・目的
  • 大学にとっての効果・目的

しか語っていない。CSI委託事業の原資を支えている社会にとっての効果・目的を早い段階で語っておかないと、機関リポジトリは市民の理解や支持を欠いた、社会から遊離した存在となってしまうのではないか。機関リポジトリの実施主体となることが多い大学図書館にとっての効果・目的を含め、幅広い観点から機関リポジトリの効果・目的を語っていくことを望みたい。

国立情報学研究所平成18年度CSI委託事業報告交流会
http://www.nii.ac.jp/irp/info/2006/debrief/
・次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業
http://www.nii.ac.jp/irp/
国立情報学研究所(NII)
http://www.nii.ac.jp/