2007-08-26(Sun): 小著『これからホームページをつくる研究者のために』への感想(2)
小著『これからホームページをつくる研究者のために−ウェブから学術情報を発信する実践ガイド』(築地書館)の刊行から約1年。品切れになるまであと一息らしい。
4月にその時点で様々なブログに書かれていた感想や批評を紹介したが、
・「小著『これからホームページをつくる研究者のために』への感想」(編集日誌、2007-04-04)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070406/1175816302
ここ3ケ月ほどの間にいただいた感想や批評を記しておこう。
・「書評 - これからホームページをつくる研究者のために―ウェブから学術情報を発信する実践ガイド」(技術系のシバチョ2.0がコラムを書く、2007-04-25)
http://d.hatena.ne.jp/shibacho/20070425/p1
この本の価値は数多くの研究者のホームページの事例が紹介されていることだと思った。
一方、この本が指南していることや、どういうメリットがあるのか、といった話は日記やブログをやり慣れている自分にとっては、やや当たり前な話かな、と思った。
価値を認めていただき感謝。確かにすでにサイトやブログでの発信になれている方にとっては当然と思える部分もあるかと思います。その場合、約300サイトを紹介しているガイドとして活用いただけるかと思います。
・「これからホームページをつくる研究者のために」(ロテ職人の臨床心理学的Blog、2007-08-02)
http://blog.rote.jp/2007/08/02-120000.php
サイト持ちの、あるいはこれからサイトを作ろうと思っている、はたまたサイトは持ってるんだけどなんか違うんだよねー…ってな研究者の方々におすすめの一冊かもです。
(中略)
そしてさらに興味深いのがアマゾンのレビューでして…なんかまっぷたつに割れてます。この本に何を期待するかで違ってくるのでしょうね。「今さらこんなこと…」って意見もあるかもしれませんが、こういうの必要な人もまたいるのかもしれません。
Amazonのレビューがまっぷたつに割れているのは私もおもしろいと思っています。7月に以下のような記事を書きました。
・「小著への批評に思うこと」(編集日誌、2007-07-03)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070704/1183504204
・「蝉の声ではなく」(ダメな図書館員の日々、2007-08-23)
http://d.hatena.ne.jp/garugon/20070823
「研究者」とあるので敷居が高いかも知れないけど、「情報発信者(たらんとする人)」と読み替えると、絶好の入門・参考書かと。
書名のつけ方については、以前に紹介させていただいた次のブログでもご指摘いただきました。
・「これからホームページをつくる研究者のために−ウェブから学術情報を発信する実践ガイド(単行本)」(こんな本、あんな本、2007-02-01)
http://bookpost.exblog.jp/5063443
著者としては、ご指摘の通り、「情報発信者(たらんとする人)」にお読みいただければと思っています。
なお、小著の「まえがき」と「あとがき」では、次のように述べています。
・「まえがき」
この本は、題名の通り、大学や研究機関の研究者や、その予備軍である大学院生、あるいは大学や研究機関の第一線から退いた研究者が手にとり、読むのに適したものとして書かれている。
しかし、ここにあてはまらない方にもぜひ読んでもらいたい。企業や団体、図書館や文書館、博物館や美術館で教育や研究に関わる方々、報道や調査に関わる方々が読んでも参考になるだろう。むしろ、日々のくらしでは、大学や研究機関と接点を持つことが少ない方々が、この本を手にすることがあれば、それは本当にうれしいことだ。この本が、さまざまな方と出会えることを願いたい。
・「あとがき」
大学や研究機関に籍を置く研究者であるかどうかに関わらず、一人でも多くの読者が、個人ホームページを公開する意思を固めてくれれば、筆者としてはなによりの喜びである。
最後に著者冥利に尽きると思ったサイトを2つ紹介しておきたい。
・「元」数学者のホームページ
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yoshikawa/
昨年末に吉川敦さんが開設した個人サイト。トップページに
方針は、
岡本真:これからホームページをつくる研究者のために
(築地書館 2006.ISBN4-8067-1335-X C0040)
に準拠しているつもりではあります。
とあるように小著を参考にしていただいたようだ。
また、今月開設された
・大谷栄一の研究室 on web
http://eichi26.googlepages.com/
でも、開設者の大谷さんに小著を参考にしていただいたところがあるという。
・「大谷栄一さん、大谷栄一の研究室 on webを公開」(新着・新発見リソース、2007-08-25)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070825/1187998398
このような形で小著がどこかでどなたかの役に立っていると知ることはうれしいものだ。
もし、サイトを開設した方、あるいはすでに開設している方で小著をお役立ていただいている方がいらっしゃれば、ぜひお教えください。
・『これからホームページをつくる研究者のために−ウェブから学術情報を発信する実践ガイド』(岡本真著、築地書館、2006年、2940円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480671335X/arg-22/
・『これからホームページをつくる研究者のために』サポートブログ
http://d.hatena.ne.jp/arg_book/