2007-09-29(Sat): 乱立する学会

仕事上の接点もあり、心理学や情報学の世界に片足を突っ込んでいる。秋の学会シーズンになると、毎週毎週、連日のように大会・総会があり、とても参加しきれないでいた。学会シーズンとはいえ辟易。そんなときに、筒井淳也さんの

・「学会乱立の弊害」(社会学者の研究メモ、2007-09-28)
http://d.hatena.ne.jp/jtsutsui/20070928/1190955555

を読んだ。同感。筒井さんが挙げている同分野で同名の学会である

・日本社会情報学会(JSIS)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsis/
・日本社会情報学会(JASI)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jasi/

に至っては、もはや冗談としか思えない状態だ。さすがに2つの日本社会情報学会では総会を合同で実施するなど、問題解決に取り組んではいるようだ。ただ、傘下に多数の分科会を擁する大規模学会をつくれば問題が解決するのか、一概にはいえないかもしれない。たとえば、情報系の場合、

情報処理学会会(IPSJ
http://www.ipsj.or.jp/

のような巨大組織があるものの、今度は大き過ぎる。傘下にある研究会のどこでなにをやっているのか、到底把握しきれなくなる。ただ、組織としてスケールメリットは出しやすく、学会の運営基盤が安定するというメリットは見逃せないだろう。

簡単に結論が出る問題ではないのだろうが、研究者の方々、特に人文・社会科学系の方々はどう考えるだろうか。