2007-10-10(Wed): 大学広報の前提を考えるメモ

最近、大学の広報活動について考えている。大学サイトを広報の一手段として考える風潮が強くなってきたからだ。ただ微妙に違和感もある。大学サイトはテレビCMやポスターと同等のものだろうか。以下、最近考えていることのメモ。

  • 教育産業としてみた場合、大学はサービスを販売しているとはいえる。
  • しかし、他のサービスとは異なり、購入者がコミュニティの成員となるサービスである。
  • その意味では、ゴルフ会員権のような会員制クラブに近い。
  • ゴルフ会員権の購入はプレーの上達までは保証せず、プレー機会を提供するのみである。
  • それに対し、大学には購入者(≒入学者)の学力や能力を一定程度、向上させることが求められる。
  • また、購入者は実質的には入学者の親であり、パトロンに対する販売である。
  • 別の観点。教育をアピールするだけではファンドレイジングによる資金調達は困難か。
  • 広報において研究をアピールすることはあまり考慮されない傾向がある。