九州大学附属図書館、サイトをリニューアル(2007-10-01)
九州大学附属図書館がサイトをリニューアルした(2007-10-01)。RSSでの情報配信に対応しているほか、
- 欲しい情報がより探しやすく!
- 貸出更新や図書購入リクエストも、トップページからダイレクトに!
- ヘルプも充実!
・「九州大学附属図書館のWebサイトが新しくなりました」(九州大学附属図書館)
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/general/item_1835.html
といった点が売りとなっている。確かに使いやすさは大幅に向上しており、優れたリニューアル事例といえるだろう。特にページ上部に置かれた「とにかく検索」というコーナーは工夫されている。最近では蔵書検索(OPAC)の検索窓をトップページに置く図書館サイトが増えてきているが、これほど上部に、かつ強調して置かれている検索窓はまだ珍しい。検索窓ではプルダウンメニューから検索対象を指定できるが、以下のように一部のメニューは外部のサイトにつながっている。
- 全国の図書・雑誌:Webcat Plus
- 雑誌記事(国内):CiNii
- 雑誌記事(外国):Scopus
- 辞書・事典・用語:weblio
「雑誌記事(国内)」という文字からリンク先となる「CiNii」を想像できず利用者が驚く可能性はあるものの、外部のリソースを有効に活用した取り組みだ。
なお、「ヘルプも充実!」という通り、確かにヘルプは充実しているのだが、トップページにある「?」マークのアイコンはリンクとわかりづらいかもしれない。たとえば、「検索ツール?」「学習・研究サポート?」「申し込み・照会?」となっているが、現状では「?」がその前の文字に近接しているため、独立したアイコンと気づきにくい。「?」アイコンに存在感を持たせるには、アイコンだけを右寄せにするといった工夫が必要だろう。
ところで、ページの右上に日本語・英語の表示を切り替えるためのアイコンとして「日の丸」と「ユニオンジャック」が置かれているが、以前
・「ささいだけど大切なこと−英語版のアイコンをめぐって」(編集日誌、2007-09-09)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070909/1189347649
で記したように、言語と国家とは次元の異なるものである。日本語にせよ、英語にせよ、特定の国家の国旗を用いることは学問の府としては見識に欠くことだ。九州大学附属図書館のサイトは今後多くの大学図書館サイトの手本となると思われるだけに改善してほしい。
・九州大学附属図書館
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/
・九州大学附属図書館の過去のサイト
http://web.archive.org/web/*/http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/
・「九州大学附属図書館のWebサイトが新しくなりました」(九州大学附属図書館)
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/general/item_1835.html