2007-12-09(Sun): 黒澤公人、畠山珠美、松山龍彦、久保誠、長野由紀、山本裕之、浅野智美著『図書館の再出発−ICU図書館の15年』(大学教育出版、2007年、2100円)

図書館の再出発―ICU図書館の15年

本当に楽しみにしていた一冊がついに刊行された。

・黒澤公人、畠山珠美、松山龍彦、久保誠、長野由紀、山本裕之、浅野智美著『図書館の再出発−ICU図書館の15年』(大学教育出版、2007年、2100円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887307969/arg-22

書名にある通り、1990年代から2000年代にかかる約15年間の国際基督教大学図書館の取り組みについて、同図書館の職員自身が書き下ろしている。

国際基督教大学図書館
http://www-lib.icu.ac.jp/

目次は以下の通り。

第1章 ICU図書館の特徴
第2章 1990年代の図書館をめぐる変化と新館建築計画
第3章 新しい情報空間の構築
第4章 自動化書庫の導入
第5章 利用者サービス
第6章 雑誌の変化
第7章 電子情報の提供と組織化
第8章 ICU図書館の選書基準
第9章 図書館相互協力
第10章 館員の研修
第11章 図書館の評価
第12章 図書館組織を変える

共著者のうち、長野由紀さんはすでに退職されているが前館長。他の黒澤公人さん、畠山珠美さん、松山龍彦さん、久保誠さん、山本裕之さん、浅野智美さんはいずれも現職員である。国際基督教大学ICU)の卒業生である自分にとっては、懐かしさと馴染みを感じるお名前だ。

実は『図書館の再出発−ICU図書館の15年』は先週初めに入手し、すでに一読しているのだが、自分自身の感想は別に記すことにして、まずはお知らせしたい。一言だけ記せば、単なる国際基督教大学図書館の自伝的な記録ではない。他の図書館にとっても極めて実践的な手引きとなっている。そんな一冊である。図書館員をはじめ、ぜひ多くの方々に読んでほしい。