文部科学省、府省共通研究開発管理システム(e-Rad)の運用を開始
文部科学省が府省共通研究開発管理システム(e-Rad)の運用を開始した(2008-01-04)。
・府省共通研究開発管理システム(e-Rad)
http://www.e-rad.go.jp/
・「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)の運用開始(平成20年1月より本格稼働)」(文部科学省、2007-12-27)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/12/08010405.htm
・文部科学省
http://www.mext.go.jp/
・「文部科学省、府省共通研究開発管理システム(e-Rad)を公開」(新着・新発見リソース、2007-10-29)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071029/1193587555
ですでに伝えているが、このシステムは「競争的資金制度を中心として研究開発管理に係る一連のプロセス(応募受付→審査→採択→採択課題管理→成果報告等)をオンライン化する府省横断的なシステム」とのことだが、現時点ではシステムを利用する研究者でなければ、詳細は不明といっていいだろう。文部科学省の報道発表によれば、このシステムの機能として、
- 研究開発管理に係る書類のオンライン電子化
- 研究者への研究者番号発行と一意性の確保
- 「不合理な重複」、「過度の集中」の排除
- 総合科学技術会議(CSTP)・政府研究開発データベースへの情報提供
- 研究成果の公表窓口の整備
の5点が挙げられているが、まだ実態がみえてこない。ウェブの学術利用という観点からは、
- 研究者への研究者番号発行と一意性の確保
- 総合科学技術会議(CSTP)・政府研究開発データベースへの情報提供
に、また学術コミュニケーションという観点からは、
- 研究成果の公表窓口の整備
- 本システムでは、各配分機関が自機関で成果を公表するホームページのURL情報を登録することにより、国民への研究成果の所在情報を提供します。
が興味深い。まずしゃシステムを研究者やその所属機関に普及・浸透させることが優先課題だとは思うが、文部科学省にはこのシステムのよりわかりやすい説明にも徐々に力を注いでいってほしい。
・「府省共通研究開発管理システムが稼動(日本)」(カレントアウェアネス-R、2008-01-17)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=4831