森林総合研究所、森林生物遺伝子データベース(ForestGen)を公開

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森林総合研究所が森林生物遺伝子データベース(ForestGen)を公開した(2007-12-06)。

・森林生物遺伝子データベース(ForestGen)
http://forestgen.ffpri.affrc.go.jp/ja/
・「森林生物遺伝子データベース(ForestGen)を公開」(森林総合研究所、2007-12-06)
http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/kouho/Press-release/2007/forestgen20071206.html
森林総合研究所
http://www.ffpri.affrc.go.jp/index-j.html

森林に生息する生物のゲノム情報を提供している。基本的に内容はすべて英語であり、極めて専門的だが、日本語のインターフェースを用意している点がうれしい。一般の利用が考えにくい専門的なリソースの場合、英語版で公開することはある程度やむをえないだろう。だが、

・「農業生物資源研究所、ブタの遺伝子の塩基配列データベース「Pig Expression Data Explorer(PEDE)」を公開」(新着・新発見リソース、2006-11-13
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061113/1163350832

で述べたように、

実際の利用者は限られてはいるだろうが、ぜひ日本語での公開にも取り組んでほしい。

と常々思っている。一手間を惜しまず、日本語のインターフェースを用意し、なぜこのようなデータベースが必要なのか、そしてこのようなデータベースを開発し、維持していくためには、どのような支援が必要なのかを明記していくことは、その分野に対する理解と支援の芽を育んでいくはずだ。他の機関にも、ぜひ森林総合研究所の今回のケースを見習ってほしい。

なお、森林生物遺伝子データベース(ForestGen)の公開日だが、サイト上では2007年8月15日と記されている。研究所内部での公開日ということだろうか。それともすでに公開されていたが、今回正式に対外的に告知したということだろうか。一見些細に思われる点ではあるが、整合性やわかりやすい説明を求めたい。