2008-03-03(Mon): 当然であることや真っ当なことを重ねて言うこと

太郎丸博さんが当然といえば当然のことだが、必ずしも守られていないことを至極真っ当に批判している。

私は査読のコメントは誠意を持って懇切丁寧に書くべきだと思う。確かに中には腹立たしい投稿論文もある。しかし、相手の論文を批判する以上、それは相手を深く傷つけ、その相手がもしも就職前の大学院生であれば、彼(女)の就職を遅らせることになるかもしれないのである。せめてそういう覚悟を持って査読にはあたるべきである。

・「論文掲載を拒否される悔しさと拒否する覚悟」(Theoretical Sociology、2008-02-27)
http://sociology.jugem.jp/?eid=201

人によってはいまさら何を当り前のことをと思うかもしれないが、当然であることや真っ当なことを重ねて言うことにはやはり意味があると思う。そして、それが学問というものだと思う。

フリーターとニートの社会学 (SEKAISHISO SEMINAR)

こういう記事を読むと、にわかにご本人の著書を読んでみたくなる。

・『フリーターとニート社会学』(太郎丸博編、世界思想社、2006年、1995円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4790712214/arg-22/