2008-03-02(Sun): 関学COEメールマガジンはCOE終了後も継続

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関西学院大学21世紀COEプログラム「人類の幸福に資する社会調査」の研究
http://coe.kgu-jp.com/

が今年度限りで終わる。数ある21世紀COEプログラムの中でも、この「人類の幸福に資する社会調査」の研究は興味深く、これまでにも

・「社会学辞典的なデータベース「社辞郎」の構想」(編集日誌、2005-07-25)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20050828/1134798904
・「関西学院大学21世紀COEプログラム「人類の幸福に資する社会調査」の研究、オンライン・ディスカッション・ペーパー「ASRO」を公開」(新着・新発見リソース、2007-03-19
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070319/1174257089

と記事にしている。しかし、なぜこのように注目できたのかといえば、活動を紹介する「関学COEメールマガジン」があったからだろう。このメールマガジンはイベント情報の羅列に終わることなく、毎回論説やエッセイを掲載しており読み応えがある。実際、記事に触発されて、

・「ネット書評の功罪」(編集日誌、2006-12-29)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070103/1167787057
・「それで学術研究が成り立つのだろうか」(編集日誌、2007-02-26
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070228/1172616083

を書いたこともある。乱立する各種プログラムの中で市民の関心や注目を高めていく手法として、関西学院大学21世紀COEプログラム「人類の幸福に資する社会調査」の研究には学ぶところが多いと思う。

さて、プログラム終了後は関学COEメールマガジンも廃刊されてしまうか心配していたが、今日配信された第67号(2008-03-02)に次のような一文があった。

なお4月以降もメルマガは、「先端社会研究所メールマガジン」(仮称)に名称を変更して、継続的に発行される予定です(読者の皆様には、現在の登録のまま、メルマガを受信していただけます)。今後ともご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

継続はなにより。

せっかく築き上げた広報体制である。プログラムとともに終了ではあまりにもったいない。また、プログラム自体もプログラム期間中の集中的な取り組みだけをねらったものではない。今後の研究拠点として継続的に維持されていくことが期待されている。そう考えると、メールマガジンの継続は喜びではあるが、なかば当然のことでもあるだろう。だが、関学COEが稀な例であることもまた事実。プログラム終了後も継続できるものはできる限り継続するということが、むしろ当たり前にならなくてはいけない。そして継続がニュースになるではなく、途絶がニュースになるようにならなくてはいけない。

ところで、関学COEメールマガジンはあと3回発行されるという。最近はプログラムに関係した方々による回顧的な記事が多いが、ぜひ1回は関学COEの広報体制について記事をとりまとめてほしい。きっと後に続く様々なプログラムの関係者への最良の指針の一つとなることだろう。