大学評価・学位授与機構、大学評価情報ポータルを公開(2007-11-05)

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大学評価・学位授与機構が大学評価情報ポータルを公開した(2007-11-05)。

・大学評価情報ポータル
http://portal.niad.ac.jp/
・「大学評価情報ポータルサイトの一般公開について」(大学評価・学位授与機構
http://www.niad.ac.jp/n_hyouka/jouhou/1179609_989.html
大学評価・学位授与機構
http://www.niad.ac.jp/

・「大学評価情報ポータルサイトの一般公開について」【PDF】
http://www.niad.ac.jp/ICSFiles/afieldfile/2007/10/31/no6_12_release2.pdf

によれば、

  1. 機関情報
    • 各大学等がWebサイト等で提供している評価等に関する情報を提供
  2. ライブラリー
    • 機構で収集した評価等に関する情報をテーマ毎にまとめて提供
  3. トピックス
    • 機構で収集した(各大学等及び関係機関から提供のあったものを含む)評価に関するニュース、イベント等の情報を適時提供

を提供するようだが、公開から3ヶ月以上が過ぎた現在でも、まだ「ライブラリー」は提供されていない。

また、このサイトの中核と思われる「機関情報」も実態は非常に寂しいものがある。たとえば、

日本大学
http://portal.niad.ac.jp/portal/index3/index3.aspx?code=2067
駒澤大学
http://portal.niad.ac.jp/portal/index3/index3.aspx?code=2028
立教大学
http://portal.niad.ac.jp/portal/index3/index3.aspx?code=2084

と、データが入力されていない大学が散見される。そもそも「各大学等がWebサイト等で提供している評価等に関する情報を提供」という「機関情報」の位置づけは正しいのだろうか。たとえば、データが入力されている

東京大学
http://portal.niad.ac.jp/portal/index3/index3.aspx?code=9061

をみてみよう。基礎情報、評価情報、教育研究情報の区分に従って、東京大学のサイトの関連ページへのリンクがある。しかし、このような情報のありかを示すだけの情報がどれだけ役に立つだろうか。

このサイトを運営する大学評価・学位授与機構独立行政法人であるため、

独立行政法人大学評価・学位授与機構の中期目標【PDF】
http://www.niad.ac.jp/ICSFiles/afieldfile/2008/01/16/no5_chuukimokuhyou19.12.pdf
を持っている。2004年4月1日から2009年3月31日までの5年間の中期目標では、

5. 情報の収集、整理、提供
(1)評価に関する情報の収集、整理、提供
機構は、大学等の教育研究活動等の状況についての評価に関する情報の収集、整理、提供業務として、大学関係者等のニーズを把握したうえで、(1)大学等の信頼性の高いデータよりなる大学情報データベースの構築と運用を中核に、(2)大学等での自己評価等の状況についての情報、(3)国内外の大学評価機関における評価の状況についての情報、(4)機構自体の実施する評価についての情報を体系的に収集、整理してデータベースとして提供し、大学等における自己評価や教育研究活動の改善等に役立てるとともに、機構の評価において活用し、また広く大学等の活動に対する国民の理解の増進に寄与する。

とされているが、この状況でこの目標が達成できているということになるのだろうか。中期目標の評価までにはまだ時間があるが、直近では

独立行政法人大学評価・学位授与機構の年度計画(平成19年度)【PDF】
http://www.niad.ac.jp/ICSFiles/afieldfile/2007/03/30/no5_19nendokeikaku.pdf

大学評価・学位授与機構自身がどのように自己評価するのか、非常に気になるところだ。