国立情報学研究所(NII)、「次世代目録所在情報サービスの在り方について(中間報告)」を公開(2008-03-31)

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国立情報学研究所(NI)が目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)のサイトで「次世代目録所在情報サービスの在り方について(中間報告)」を公開した(2008-03-31)。

・「次世代目録所在情報サービスの在り方について(中間報告)」【PDF】
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/archive/pdf/next_cat_interim_report.pdf
・次世代目録ワーキング・グループ
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/archive/project/catwg_interim.html
・「「次世代目録所在情報サービスの在り方について(中間報告)」を公開しました」(国立情報学研究所(NI)、2008-03-31)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/2008/03/post_2.html
・目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/
国立情報学研究所(NI)
http://www.nii.ac.jp/

報告のとりまとめにあたったのは、NIIの学術・コンテンツ運営・連携本部図書館連携作業部会に置かれた次世代目録ワーキング・グループで、NIIの教職員や国立大学の図書館員などのメンバーで構成されている。

このワーキング・グループは2009年と2013年に予定されている目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)のシステム更新に備えて「中長期的な視点で目録システムのあり方について検討することを使命として」いる。今回公開された報告書は、2007年6月のワーキング・グループ発足より5回の活動を経てまとめられたもので、特に

  1. 現行システムの書誌データとデータ構造
  2. APIの公開と課題
  3. NACSIS-CAT外に存在する書誌データの活用
  4. 共同分担方式の最適化に向けた見通し

について詳しく述べている。なかでも注目に値するのは、APIの公開だろう。報告書の中で公開された暫定ロードマップには2010年から2012年にかけてAPIの開発と公開に取り組む計画が盛り込まれている。

なお、NIではこの中間報告に対する意見を求めており、2008年5月30日まで誰でも電子メール、または郵送かFAXで意見を送れるようになっている。

ところで、NIIに限らないのだが、PDFで文書を公開する際、本文をコピーできないようにロックをかけるというやり方は見直してもらえないだろうか。せっかく内容を紹介しようと思っても必要な個所をコピーできず非常に不便だ。また、今回のように一般の意見を受け付けるという場合、本文を引用したくても自分で入力するしかなく、一手間増えてしまう。意見の集まり具合にも影響すると思われるので、データ公開の仕方は再考が必要ではないだろうか。