2008-05-25(Sun): 口頭表現を磨くには−私の場合(1)

・「研究会文化の違い−情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会第78回研究発表会に部分的に参加して」(編集日誌、2008-05-24)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080525/1211727053

でかなり手厳しいことを書いたので、自己フォロー。誰に対する何のフォローだ?という気もするが……。

一応、公私両面で人前で話す機会が多いので、自分の場合はたとえば、こんなことをしてきたし、いまもしている。

  1. 初めて人前で話すときは、話す内容を口語体ですべて原稿にする。
    • これは学生時代に恩師にアドバイスされたこと。1999年に「プロフェッショナルとアマチュアの狭間で−エージェントの役割」と題して、第6回FINE千葉フォーラム(1999-05-07、於・千葉大学西千葉キャンパス)で話した際は、完全な原稿を用意した。当時はACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の立場としては初めて対外的に話をする機会でもあり、恩師の教えに従ったのだった。
  2. 折にふれて、話す内容を口語体ですべて原稿にする。
    • これも恩師の教え。月に1回ほど人前で話すようになったいまでも、ときおり実践している。事前の準備の過程でうまく話しきれるか不安を持ったときにやっている。
  3. いきなりプレゼン資料をつくらず、下書きメモを作成する。
    • 常に結構分厚いノートを持ち歩き、話す内容の全体構成と詳細項目をつづっておく。自分の場合はまず全体設計を書き、その上で話す内容を考えながら詳細項目を肉付けしていく。
  4. 事前にイメージトレーニングを重ねる。
    • 作成したプレゼン資料を常に持ち歩き、時間があるときに内容を見返す。そして、実際に通しで話している状態を何度も想像する。とにかくこれを繰り返す。
  5. プレゼン資料に書き込みを入れる。
    • 発表の際に手元に置くプレゼン資料(紙)に細々とした書き込みを入れる。話が単調になりそうな個所や聞き手の注意を高める必要がある個所には、声のトーンを変える、といった自分に向けた指示を残しておく。

考えてみると、ここに挙げた以外にも様々なことをしているが、とりあえず重要そうなものを挙げてみた。この話、自分のためのメモとしてまた書こう。

なお、参考とすることがある本は以下の2冊。

・D.E.ウォルターズ・G.C.ウォルターズ著『アカデミック・プレゼンテーション』(朝倉書店、2003年、2730円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4254101880/arg-22/
・R.H.R.アンホルト著、鈴木炎・I.S.リー訳『理系のための口頭発表術−聴衆を魅了する20の原則』(講談社ブルーバックス 1584、2008年、924円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062575841/arg-22/

理系のための口頭発表術―聴衆を魅了する20の原則 (ブルーバックス)
アカデミック・プレゼンテーション