広島県大学図書館協議会、広島県大学共同リポジトリ(HARP)を正式公開(2008-04-30)

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広島県大学図書館協議会が広島県大学共同リポジトリ(HARP)を正式公開した(2008-04-30)。

広島県大学共同リポジトリ(HARP)
http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/

設置・運営の母体である広島県大学図書館協議会は、広島県内の以下の25大学図書館で構成されており、

  1. 広島大学図書館
  2. 尾道大学附属図書館 ★
  3. 県立広島大学学術情報センター図書館 ★
  4. 広島市立大学附属図書館 ★
  5. エリザベト音楽大学附属図書館
  6. 呉大学図書館 ★
  7. 日本赤十字広島看護大学図書館 ★
  8. 比治山大学図書館
  9. 広島経済大学図書館 ★
  10. 広島工業大学附属図書館 ★
  11. 広島国際大学図書館 ★
  12. 広島国際学院大学附属図書館 ★
  13. 広島修道大学図書館
  14. 広島女学院大学附属図書館 ★
  15. 広島文教女子大学附属図書館 ★
  16. 福山大学附属図書館
  17. 福山平成大学附属図書館
  18. 安田女子大学図書館
  19. 近畿大学工学部図書館
  20. 海上保安大学校図書館
  21. 福山市立女子短期大学附属図書館
  22. 山陽女子短期大学図書館
  23. 鈴峯女子短期大学図書館
  24. 広島文化短期大学附属図書館
  25. 呉工業高等専門学校図書館

共同リポジトリの運営には、このうち末尾に★印を附した11大学が参加している。現時点で公開されている研究成果は約360点で使用ソフトウェアはDSpace。なお、HARPはHiroshima Associated Repository Portalの略称という。

このように地域の大学が共同して機関リポジトリを設置する例としては、

・「山形大学附属図書館、ゆうキャンパスリポジトリを公開」(新着・新発見リソース、2007-04-01
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070401/1175361218

がある。せっかく公開した機関リポジトリが幅広く理解と支持を集めていくには、まずは認知度が課題だろう。この点で広島県大学共同リポジトリ(HARP)は、すでに11大学の参画を得ており、各大学のサイトや図書館のサイトでのアピール効果が期待できるという利点がある。

しかし、残念ながら現状では図書館サイトのトップページから広島県大学共同リポジトリ(HARP)にリンクしているのは、以下の4館に限られている。

  1. 尾道大学附属図書館
  2. 広島工業大学附属図書館
  3. 広島市立大学附属図書館
  4. 広島文教女子大学附属図書館

まずは参画館の間で最低限義務として行うべきことを定め、共同すればこその力を発揮していってほしい。

ところで、サイトの右上部に「モミジ」と思われる赤い葉の画像が使われている。おそらく広島の県の木・県の花であり、どの大学にも偏らない広島を代表するというイメージを考慮したのだろう。センスの良い優れた選択と思う。以前ふれているように、

・「機関リポジトリの愛称」(編集日誌、2007-12-20
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071224/1198431856

いたずらに機関リポジトリに愛称をつけることには賛成できないのだが、このケースに関しては「HARP」よりは「モミジ」のほうがよいのではないだろうか。広島県内の大学で進めているという事業だから「モミジ」という説明は聞き手の印象に残りやすいはずだ。