国立国家図書館、帝国議会会議録検索システムにデータを追加(2008-06-20)

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国立国家図書館が帝国議会会議録検索システムにデータを追加した(2008-06-20)。

帝国議会会議録検索システム
http://teikokugikai-i.ndl.go.jp/
・「平成20年6月20日 帝国議会会議録検索システムにデータを追加しました」(国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/jp/information/news.html#080620_01
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/

今回追加されたのは、第52回帝国議会から第73回帝国議会の会議録で約11万ページ分のデータになる。期間としては、1926年(昭和元年)12月から1938年(昭和13年)3月までとなる。

帝国議会会議録検索システムは2005年7月1日の公開以来、

とデータの追加公開を進めており、今回の公開で昭和期の帝国議会の会議録のすべてが収録されたことになる。ちなみに新たにデータが追加された1926年(昭和元年)12月から1938年(昭和13年)3月は戦前の日本が日中戦争へと踏み込んでいく時代である。当然会議録の内容も生々しい。統帥権干犯問題(1930年)や満州事変(1931年)、五・一五事件(1932年)、国際連盟の脱退(1933年)、二・二六事件(1936年)、国家総動員法の成立(1937年)と、1940年の大政翼賛会発足に向けて帝国議会、特に衆議院における政党政治が崩壊していく様がリアルに読み取れる。ぜひじっくりと目を通してほしい。

・「国立国会図書館帝国議会会議録データベースを公開」(新着・新発見リソース、2005-07-11)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20050711/1134802698
・「国立国会図書館帝国議会会議録検索システムにデータを追加」(新着・新発見リソース、2006-03-06
http://d.hatena.ne.jp/arg/20060306/1141639222
・「国立国会図書館帝国議会会議録検索システムにデータを追加(2007-04-27)」(新着・新発見リソース、2007-05-07)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070507/1178469100