2008-12-12(Fri): ライブラリアンの紹介記事を継続的に蓄積してみてはどうだろう

今日の日本経済新聞朝刊の文化面に「日本の発展 蔵書は語る 米コロンビア大図書館で収集・分類一筋64年」という記事が掲載され、そこで戦中からコロンビア大学でライブラリアンとして働いてきた甲斐美和さんが紹介されている。甲斐さんについては、

・Miwa Kai - WikiCU, the Columbia University wiki encyclopedia
http://www.wikicu.com/Miwa_Kai

が詳しい。また、

・「早稲田大学創立125周年記念シンポジウム:角田柳作−日米の架け橋となった“Sensei”」開催報告 - 角田先生の思い出
http://www.wul.waseda.ac.jp/TENJI/tsunoda_symposium/kai/kai01.html

では、角田柳作の思い出を語っている。

・「早稲田大学図書館、角田柳作WEB展を公開(2007-10-31)」(新着・新発見リソース、2007-12-30)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071230/1199024133

甲斐さんの人生は興味深いことこの上ないのだが、ここでは別のことを考えたい。社会的に憧れられるようなライブラリアンのロールモデルを確立していくことが必要だと常々思い、方々で話もしている。それはもちろん幅允孝さんのように「情熱大陸」で取り上げられるような方がいればよいが、まずはそこまで狙うこともない。

・「ブックディレクターという仕事」(編集日誌、2008-11-06)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20081110/1226243774

ただ、今回の甲斐さんのように各種メディアでライブラリアンが登場した際、きちんと記録しておくとよいのではないだろうか。いや、私自身がそこまでするつもりはないのだが、ライブラリアンの待遇・地位向上に関心のある方、特に切実な問題と感じている当事者はやってみてはどうだろう。こういう話を出すと、それは日本図書館協会がやるべき仕事だと思うライブラリアンもいるだろう。気持ちはわかる。正論でもある。でも、そこでまずは自分が動き出してみることが、地位や待遇の向上につながっていくのではないだろうか? どなたかぜひご検討を。