2009-02-19(Thu): NEC図書館研究会で講演・司会「次世代OPACの可能性」
原則的に非公開の催しだが、NECの図書館システムを使用している図書館関係者を主たる対象としたNEC図書館研究会が開催され、「次世代OPACの可能性」というセッションで講演・司会をした。
なお、このセッションに先立ち、
・鬼倉正敏(日野市立図書館)「公共図書館主導による学校図書室のシステム化事例」
・金沢隆人(NEC)「RFID先進システム事例レポート さいたま市立中央図書館様/府中市立中央図書館様」
の報告があった。
・日野市立図書館
http://www.lib.city.hino.tokyo.jp/
・さいたま市図書館
http://www.lib.city.saitama.jp/
・NEC - さいたま市立中央図書館 様:事例紹介
http://www.nec.co.jp/library/jirei/saitama/
・府中市立図書館
http://library.city.fuchu.tokyo.jp/
・NEC - 府中市立中央図書館 様:事例紹介
http://www.nec.co.jp/library/jirei/fuchu/
ところで、府中市立図書館は図書館流通センター(TRC)が中央図書館運営業務の委託を受けているようだが、
・府中市立図書館 - スタッフサービス
http://library.city.fuchu.tokyo.jp/application/staffservice.html
というページがあり、ここには、
株式会社図書館流通センターは
- 市民のみなさまが安心して利用できる
- 民間企業の発想に基づいた付加価値の高いサービスを提供する
- 地域情報の拠点として利用できる 図書館を目指して運営に参画してまいります。
と記されている。委託への賛否は人それぞれだろうが、委託している以上、このように顔が見えるのはよいことだと思う。
さて、「次世代OPACの可能性」のセッションについて。まず、私が、
・「次世代OPACの可能性−検討と構築のための論点整理を中心に」【PPT】
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/doc/nec_library_forum(20090219).ppt
と題して概説的な話をし、次いで久保山健さん(大阪大学情報推進部情報基盤課)に、
・「次世代OPACの可能性−大学図書館界の現況の紹介、ベンダー様との協同、及び情報交換の枠組み」【PPT】
http://dwsv.library.osaka-u.ac.jp/pitt_report/PresentationNEC20090219_kubo_2.ppt
と題してお話いただいた。その後、高野一枝さん(NECネクサソリューションズ)を加えて、3人でのパネルディスカッションから、徐々に全員参加のフロアディスカッションへ。
・NECネクサソリューションズ
http://www.nec-nexs.com/
司会の立場としては、今回は対象が公共図書館の方ということもあり、討論を深めて答えを出すのではなく、まずは理解を深め共有することをねらった。とはいえ、様々な不手際があったと思う。ご批判は甘んじて受けたい。しかし、自分自身としては開催前に想定していたのより、はるかに手応えがあった。
ここ1、2年、次世代OPACやOPAC2.0という言葉が徐々に浸透してきている。講演でもふれたが、2006年に私が行った講演「Web2.0時代の図書館−Blog、RSS、SNS、CGM」は先駆的なものだったと自負している。だが、それでも、その後ここまで来るのに2年、3年……。何事もまず一歩ずつと思うしかない。だが、今回の反応を見る限り、徐々にメッセージが届きだしていると思えそうだ。
なお、当日、久保山さんが紹介していたリンク集とメーリングリストは以下の通り。
・次世代OPAC導入事例リンク集
http://dwsv.library.osaka-u.ac.jp/pitt_report/pitt200803ngc.html
・「次世代OPAC情報交換用メーリングリスト」のご案内
http://dwsv.library.osaka-u.ac.jp/pitt_report/nxopac.html
お越しいただいた方々、そして主催者として万事を取り計らってくださったNECの方々に御礼申し上げたい。