国立教育政策研究所、研究成果アーカイブを公開(2009-03-25)

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国立教育政策研究所が研究成果アーカイブを公開した(2009-03-25)。

・研究成果アーカイブ
http://www.nier.go.jp/RSL_User_seika/RSL_OM_ChkLogin
国立教育政策研究所
http://www.nier.go.jp/

この研究成果アーカイブには、同研究所の調査・研究報告書を収めてられており、過去10年ほどの間に刊行された864冊の書誌情報が検索でき、そのうち158冊は本文が公開されている。

このようなリソース公開が進むのはうれしいのだが、やはりサイトの作りにはもう少し見識を持ってほしい。検索結果をクリックすると、たとえば、

・平成19年度家庭教育支援に係る地域の教育力の活性化に関する調査研究報告書
http://www.nier.go.jp/RSL_User_seika/RSL_OM_LitInf?LIT_NUM=0&LIT_ROW=485&WIN_NUM=3

をブラウザの別ウインドウを開いて表示する形式になっているが、はたしてこのような情報の見せ方は利用者にとって使いやすいだろうか。同研究所については、以前にも

使い勝手については課題が少なくない。教育問題が噴出するこの時期だけに、教育研究情報データベースの公開が持つ意味は大きい。それだけに使いやすさをより全面に押し出した改善を望みたい。

・「国立教育政策研究所、教育研究情報データベースを公開(2006-10-20)」(新着・新発見リソース、2006-11-07
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061107/1162835745

と述べたことがある。このときからすでに2年以上が経った。研究所の陣容にも変化があったはずだ。新しい力を活用して、ウェブでの発信として恥ずかしくないレベル、いや、なによりも教育の現場に少しでも届きやすい情報発信を心掛けてほしい。それこそが国立教育政策研究所の役割であり、存在意義というものだろう。