2009-08-28(Fri): 長尾真さん(国立国会図書館)のお話を聴きたい方への耳寄り情報

先日の

2009-08-17(Mon):
第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」
(於・東京都/学術総合センター 一橋記念講堂)
http://sites.google.com/site/argforumsite/

でご講演いただいた長尾真さん(国立国会図書館)だが、非常に積極的に方々で講演している。長尾さんの話をもっと聞いてみたいという方も多いと思うので、私が把握している限りの登壇情報を紹介しておこう。

まずは、

2009-09-15(Wed):
ジャンヌネー前フランス国立図書館長による講演と対談「インターネットと文化:チャンスか危機か」
(於・東京都/国立国会図書館 東京本館)
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/jnjlecture.html

がある。ジャン・ノエル・ジャンヌネーさんは前フランス国立図書館長で、2年前に話題になった

Googleとの闘い―文化の多様性を守るために
・『Googleとの闘い−文化の多様性を守るために』(ジャン・ノエル・ジャンヌネー著、佐々木勉訳、岩波書店、2007年、1680円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000226177/arg-22/

の著者。

・「ジャン・ノエル・ジャンヌネー著『Googleとの闘い』」(編集日誌、2008-01-13)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080115/1200368837

つい先日、

・「グーグル、フランス国立図書館と「Google Book Search」契約を間もなく締結か−仏報道」(CNET Japan2009-08-19
http://japan.cnet.com/clip/global/story/0,3800097347,20398485,00.htm

という報道があったばかりなので、ジャンヌネーさんが何を語るのか、非常に気になるところだ。さて、ジャンヌネーさんの講演は、東京と京都で行われるのだが、東京での開催に際しては、長尾さんとの対談も盛り込まれている。

残念ながら東京会場での参加は難しいという方には、東京での開催の翌々日に行われる

2009-09-17(Thu):
ジャンヌネー前フランス国立図書館長による講演「インターネットと文化:チャンスか危機か」
(於・京都府国立国会図書館 関西館)
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/jnjlecture.html

がおススメ。ちなみに、その前日には、

2009-09-16(Wed):
国立国会図書館データベースフォーラム「確かな情報へのナビゲーター」
(於・東京都/国立国会図書館 関西館)
http://www.ndl.go.jp/jp/event/dbf2009.html

が予定されている。9月の後半には、

2009-09-30(Wed):
社会イノベーションを誘発する情報システムに関する国際ワークショップ
(於・東京都/学術総合センター 一橋記念講堂)
http://www.nii.ac.jp/issi/

で「相互理解が最良の安全保障」と題して講演されるようだ。

その翌日には、恒例となった

2009-10-01(Thu):
d-log.セミナー 長尾真氏・円城塔氏『言語とはなにか−書く、伝える、遺す』
(於・東京都/d-labo/dream laboratory by SURUGA bank)
http://www.d-labo-midtown.com/d-log-detail.php?id=172

が開催される。

Self-Reference ENGINE
http://self-reference.engine.sub.jp/
・「言語とはなにか−書く、伝える、遺す」
http://self-reference.engine.sub.jp/?eid=930170

円城さんは、Twitterユーザーのようだ。

・EnJoe140 (EnJoe140) on Twitter
http://twitter.com/enjoe140

オブ・ザ・ベースボール Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション) Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

国立国家図書館による書籍のデジタル化を考える際、いわゆる文学の扱いは、なかなか議論のわかれるところだけに、このセミナーで長尾さんが何を語るのか、非常に興味深い。

そして、その翌日。アレクサンドリア図書館長のイスマイル・セラゲルディンさんを招く国立国会図書館の催しがある。

2009-10-02(Fri):
パピルスからPDFへ−よみがえるアレクサンドリア図書館(イスマイル・セラゲルディン)
(於・東京都/国立国会図書館 東京本館)
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/bibalex.html

ここでは、セラゲルディンさんの講演に引き続き、長尾さんとの対談が組まれている。

アレクサンドリア図書館
http://www.bibalex.jp/Japanese/

10月は、中旬にまず、

2009-10-15(Thu):
2009 言語資源シンポジウム「言語・音声データの学術利用に向けて」
(於・東京都/学術総合センター
http://research.nii.ac.jp/src/symp/

があり、ここで長尾さんが「言語資源の意義と重要性」と題して講演の予定。あくまで「言語・音声データの学術利用に向けて」をテーマに掲げた学術的な催しだが、言語資料、特に音声データの扱いについて、国立国会図書館の方針を語るのか、気になるところだ。

この月は月末に、

2009-10-30(Fri):
全国図書館大会 平成21年度(第95回)東京大会
(於・東京都/明治大学アカデミー・ホール)
http://www.jla.or.jp/taikai2009/

があり、ここで恒例の館長挨拶をされるだろう。

そして、今秋図書館関係では最大の催しである

2009-11-10(Tue)〜2009-11-12(Thu):
第11回図書館総合展/学術情報オープンサミット2009
(於・神奈川県/パシフィコ横浜
http://www.j-c-c.co.jp/library/

でも、国立国会図書館の主催フォーラムにご登壇されるらしい。こちらについては、まだ詳細不明。

以上が、私の知る限りの長尾さんのご登壇予定である。これ以外の情報をお持ちの方はぜひご教示を。ちなみに上記の催しにつき、私はすべて参加する予定。

あと、これは蛇足だが、様々な場で長尾さんが講演されるわけだが、聴講に行く方には、幸いにも質問できるチャンスがあった時、その場のテーマを尊重するようにしてほしい。もし、自分の関心事と上記の講演の論題にずれがあるのなら、無関係な質問は控えるのが節度というものだ。