2009-09-06(Sun): STS Network Japan 夏の学校3日目−「アカデミックリソースの持つ公共的な意義−“Pub.”を問い直す」と題して講演

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STS Network Japan夏の学校2009「科学技術コミュニケーション再考」も本日が最終日。今日は長神風二さん(東北大学)と一緒に「Science or Scientific? 科学コミュニケーションの現在形」と題したセッションを担当。

まず自分が「アカデミックリソースの持つ公共的な意義−“Pub.”を問い直す」と題して話題提供し、次に長神さんが「図書館を攻略せよ−サイエンスコミュニケーションの戦線拡大」と題して講演。そして、ディスカッションという構成。自分の話は、いささか中途半端な内容と受け取られたかもしれないが、自分自身としては一回きちんと整理したいと思っていた事柄を文字通り「再考」できたように思う。このセッションを企画し、共同での開催を持ちかけてくださった長神さん、そして討論に参加してくださった方々に感謝したい。

その後、10人ほどで食事をした後、かねてから気になっていた

金沢21世紀美術館
http://www.kanazawa21.jp/

へ。年間の来場者数が150万人を超えるという驚異的な成果を出している美術館だ。なるほど、これは確かにおもしろい。いいインプットになった。金沢に行かれる方には、ぜひおススメしたい。

超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)
・蓑豊著『超・美術館革命−金沢21世紀美術館の挑戦』(角川oneテーマ21、2007年、720円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047100951/arg-22/
みんなの「金沢21世紀美術館」―楽しい!感動!愛蔵版ガイド
・『みんなの「金沢21世紀美術館」−楽しい!感動!愛蔵版ガイド』(主婦と生活社、2008念、1400円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4391135655/arg-22/

しかし、旭山動物園といい、千代田区立図書館といい、この種の施設でも非常に優れた成功事例が出てきているのは興味深い。

旭川市旭山動物園
http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
千代田区立図書館
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/

こういう仕事を自分もしたいものだ。いや、しなくては。していこう。

ということで、3日間の金沢ツアーも終了。

最後にSTS Network Japan夏の学校2009の運営を担った中川智絵さん(京都大学)、標葉隆馬さん(京都大学)にお礼を言いたい。すばらしい機会をありがとうございました。

・「STSNJ 夏の学校「サブカルのなかのサイエンス/サブカルとしてのサイエンス」」(カソウケンの科学どき技術どき、2009-09-03)
http://ameblo.jp/marika-uchida/entry-10334599964.html
・「STSNJ夏の学校 大いに盛り上がる!」(Science and Communication、2009-09-05
http://sciencecommunication.blog.so-net.ne.jp/2009-09-05