2009-09-09(Wed): 都内を歩き回り、本の未来を考える
まずは国立国会図書館で打ち合わせを一件。その後、四谷でウェブプロデュース関連の打ち合わせを一件。そして、新宿へ。次の打ち合わせまで少し時間があったので、目的地の近くにある
・新宿歴史博物館
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/shinjuku-rekihaku.html
で、新宿歴史博物館所蔵資料展「富士講の世界」をのぞいてみる。
学生時代に一時関心を持っていたテーマであり、小さな展示ではあったが、十分に堪能できた。関心のある方は、
・岩科小一郎著『富士講の歴史−江戸庶民の山岳信仰』(名著出版、1984年、6300円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4626015832/arg-22/
あたりがおススメ。
ところで、新宿歴史博物館の周辺はあちこちに博物館への経路を示すサインが置かれており、実に親切。サインの置き方として勉強になった。
展示を一通り見た後は、
・雄松堂書店
http://www.yushodo.co.jp/
へ。
2009-11-10(Tue)〜2009-11-12(Thu):
第11回図書館総合展/学術情報オープンサミット2009
(於・神奈川県/パシフィコ横浜)
http://www.j-c-c.co.jp/library/
の2日目の11月11日(水)に昼のセッション(13:00〜14:30)で行う
・“グーグル文化と日本”研究者、図書館の立場からグーグル・ブック構想を評価する
http://www.global-websystem.net/wglist/main.php?s0=200081270901&s1=1&a2=11-B-1
の打ち合わせ。初めて高宮利行さん(元慶應義塾大学)と和田敦彦さん(早稲田大学)にお目にかかる。
・The Realm of Takamiyans(高宮利行さん)
http://takamiyans.roundtable.jp/
・和田敦彦研究室
http://a-wada.blogspot.com/
和田さんには、もう7年前になるが、「『近代デジタルライブラリー』をめぐって」という連続特集を組んだときに、
・「近代デジタルライブラリーと日本文学研究」(第146号、2002-11-16)
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/ARG/146.html
を寄稿していただいたことがあり、今回ようやくその時のお礼を申し上げることができた。お二人はそれぞれ、
・高宮利行著『グーテンベルクの謎−活字メディアの誕生とその後』(岩波書店、1999年、2205円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000004441/arg-22/
・和田敦彦著『書物の日米関係−リテラシー史に向けて』(新曜社、2007年、4935円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4788510367/arg-22/
といった著作があり、まさに「“グーグル文化と日本”研究者、図書館の立場からグーグル・ブック構想を評価する」というフォーラムの講師として最高・最適だろう。自分はコーディネーターとして当日の議論のファシリテーションが役割なのだが、なかなかの重圧である。が、同時に緊張感の中にも興奮もあり、やりがいのある仕事だ。
すでに申し込みを受け付けているので、ぜひお早めにお申し込みいただきたい。なお、参考までにではあるが、上に挙げた二著をあらかじめ読んでおくと、議論がより深く楽しめると思う。
雄松堂書店での打ち合わせを終え、次は神田神保町に移動し、小沼良成さん(文生書院)はじめ、
・日本の古本屋
http://www.kosho.or.jp/
の運営に携わっている方々と会食を兼ねつつ、打ち合わせ。
・文生書院
http://www.bunsei.co.jp/index-j.htm
小沼さんとは、3月にアメリカはシカゴで開催されたThe annual meeting of the Committee on Japanese Materialsでお目にかかったのだが、それ以降、何かにつけてお世話になっている。
・「The annual meeting of the Committee on Japanese Materialsで講演」(編集日誌、2009-03-26)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090327/1238161317
シカゴでの講演は、前年の図書館総合展に際して催した第2回ARGカフェ&ARGフェスト@横浜に、グッド長橋広行さん(ピッツバーグ大学)らがお越しくださり、その縁でお招きいただいた。そこで小沼さんに出会い、小沼さんがまたさらに世界を広げてくださる。人との縁に感謝するばかりだ。