2009-11-29(Sun): 浜松市立中央図書館、静岡大学附属図書館浜松分館、浜松市立城北図書館、浜松市立中央図書館駅前分室を見学
前夜に浜松に着き、今日は朝から浜松市内で主に図書館巡り。
今回訪れたのは、訪問順で言うと、
・浜松市立中央図書館
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/study/library/access/chuo.htm
・静岡大学附属図書館浜松分館
http://www.lib.shizuoka.ac.jp/riyo/?kannnai_bunkan
・浜松市立城北図書館
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/study/library/access/johoku.htm
・浜松市立中央図書館駅前分室
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/study/library/access/ekimae.htm
の4館。
・浜松市立図書館
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/study/library/
・静岡大学附属図書館
http://www.lib.shizuoka.ac.jp/
ここでは、静岡市立中央図書館について手短にレポート。
ここの建物は2階建てになっていて、1階は書架と閲覧スペースになっており、2階に参考図書室がある。恐らく2階の参考図書室の存在をアピールするためだろう。1階の入り口を入ってすぐのところに「参考図書室資料紹介コーナー」というものが置かれている。参考図書室の蔵書のカバーをコピーして、どのような本を利用できるのかをアピールするという工夫だ。
同じように行政資料も2階の郷土資料室に置かれているので、1階に行政資料コーナーがある。
2階への導線をつくろうという配慮に感心するばかりだ。
地域性を感じさせる資料も多い。たとえば、浜松市は千葉県柏市、山形県鶴岡市、長崎県長崎市と並んで「緩和ケア普及のための地域プロジェクト」の対象地域に選定されている。
・緩和ケア普及のための地域プロジェクト
http://www.gankanwa.jp/
・緩和ケア普及のための地域プロジェクト - プロジェクト対象地域の情報:浜松(静岡)
http://www.gankanwa.jp/region/hamamatsu/
・総合病院 聖隷三方原病院 - 緩和ケア普及のための地域プロジェクト
http://www.seirei.or.jp/mikatahara/activity/570.html
このプロジェクトでつくっている
・緩和ケアを知る100冊
http://www.gankanwa.jp/region/hamamatsu/detail.html
を展示しているのだ。
もう一つ地域性を感じたのが、楽器メーカーが多い浜松らしく音楽図書コーナーがあったり、外国人居住者の多さを反映した外国語図書コーナーがあったりすること。
この図書館の建築物としての大きな特徴なのだが、とにかく階段が多い。決して大きな建物ではないのだが、3つの階段が少し贅沢な雰囲気で設けられている。いかにも昔の建築という印象。
2階にあがると郷土資料室と参考図書室、そして閲覧室がある。
郷土資料室の蔵書はなかなか大したものだ。歴史ある街らしさを感じる。
しかし、今回一番印象的だったのは2階の参考図書室を取り囲むようにして配置された棚を使った「思い出の松菱展」だ。
松菱とは1937年から2001年まで浜松で営業してきた松菱百貨店のこと。2001年の倒産は、浜松に大きな衝撃をもたらしたという。その歴史を回顧するという企画展だが、地域の記憶・記録を残すという意味では、意義ある事業だろう。
展示の最後に、松菱店内にあった絵画について、情報を求めるコーナーがあったのだが、この展示会をご覧になった利用者の方から、見事新たな情報が寄せられた旨が記されていた。
図書館が記憶・記録を収集・保存・提供した結果、新たな知見が寄せられるということだ。一つの小さな企画展ではあるが、新たな情報・知識が生み出されたことは素晴らしい。関係者に拍手したい。
なお、松菱百貨店の建物はいまも浜松市内に残っている。