2009-12-12(Sat): 忘年会議2009(最終回)に参加

本当は同日開催の

2009-12-12(Sat):
新しい時代の図書館研究会第4回研究交流会
「図書館の「使い方」を考える。Vol.2」
(於・奈良県奈良県立図書情報館)
http://shintoshokanlab.kobe-du.ac.jp/node/34317

に行くつもりだったのだが、12月に入って休みがないままここまで来ているので、奈良行きは断念。こちらについては主催者側の鈴木明さん(神戸芸術工科大学)によるレポートが上がっている。

・「「新しい時代の図書館研究会」に行って来た」(telescoweb event、2009-12-15)
http://event.telescoweb.com/node/10839

さて、奈良行きは断念したものの、近場ということで、ウェブ業界のこの時期の風物詩となった観のある忘年会議に参加した。忘年会議はかれこれ7年続いている催しで、橋本大也さん、田口元さんのお二人が共同で主催している。ここしばらくは古巣のYahoo! JAPANが後援しており、これまではここに書けなかったが、自分も何度か裏方として参加している。しかし、いまは自由の身。今回はあくまで一参加者として参加してきた。

・「『忘年会議 最終章』へのお誘い!」(IDEA*IDEA、2009-11-19
http://www.ideaxidea.com/archives/2009/11/bounenkaigi_2009.html
・「忘年会議2009(最終回)開催のお知らせ」(情報考学 Passion For The Future、2009-11-19
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/11/2009-2.html

忘年会議では例年参加者の推薦を参考に、橋本さん、田口さんの独断でピックアップしたまだマイナーだが注目したいサイトのベスト10を「究極ランキング!」としてを発表する。今年の結果は以下の通り。

1位:モバツイッター http://movatwitter.jp/
2位:Lang-8 http://lang-8.com/
3位:Joker Blog http://ja.jokerracer.com/blog/index-ja.html
4位:Revilist http://revilist.net/
5位:ほめられサロン http://homeraresalon.com/
6位:美人時計 http://www.bijint.com/jp/
7位:iPhoneアプリをおすすめするAppBank http://www.appbank.net/
8位:テレビジン http://tvz.in/
9位:nanapi http://nanapi.jp/
10位:Twitter http://twitter.com/

1位のモバツイッターは「えふしん」のハンドルネームで知られる藤川真一さんの作品。藤川さんには私的に運営しているウェブプロデューサー勉強会に毎回お越しいただいている。思えば、藤川さんに最初に出会ったのも忘年会議だった気がする。藤川さんは今年限りで現在の勤務先を退職し、自分の会社「創想社」を設立する予定という。ぜひ、来年の1月〜3月の間に開催する予定の勉強会でお話しいただこう。

・movatwitter開発者blog
http://movatwitter.jugem.jp/

ランキング発表の後は、Yahoo!検索スタッフのIさんによる「検索キーワードで読み解く2009年」。主に「Twitter」という言葉の検索動向を読み解く内容でたいへん参考になった。また、主催者の橋本さんと田口さんの検索動向を紹介したのは、後援企業として実に粋な計らいだったと思う。

イベントはさらに続き、ここでTwitter利用者として今年注目を集めた勝間和代さんと広瀬香美さんがスペシャルゲストとして登場。

勝間和代オフィシャルサイト
http://www.katsumaweb.com/
勝間和代公式ブログ 私的なことがらを記録しよう!!
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/
・Hirose Kohmi Official Website
http://www.hirose-kohmi.jp/

トークの詳細はすでに多数の感想が他の方々のブログに上がっているので割愛するが、Twitterで拝見しているお二人のキャラクターそのままで、非常に面白かった。ちなみに、広瀬香美さんのニューシングル「とろけるリズム」と、お二人の初の共著『つながる力−ツイッターは「つながり」の何を変えるのか』は近日発売とのこと。

とろけるリズム つながる力 ツイッターは「つながり」の何を変えるのか?
・「とろけるリズム」(ビクターエンタテインメント、1155円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B002TODDPO/arg-22/
勝間和代広瀬香美著『つながる力−ツイッターは「つながり」の何を変えるのか』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2009年、1365円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4887597746/arg-22/

お二人の軽妙なテンポでのトークで盛り上がった後は、忘年会議恒例の参加者全員で新しいサービスを考えるセッション。お題は、

2010年、つぶやきやネット中継によるリアルタイムウェブがさらに進行しました。しかし、そこからくるコンスタントな刺激にり、人類のネット依存度が急激に高まり、( 1 )という代問題が世界中で発生しました。
そこであなたはその問題を、昔なつかしい( 2 )と最新技術である( 3 )にヒントを得て、( 4 )という方法で解決、ノーベル平和賞を受賞してしまいました。世界中から感謝されまくった、その画期的なサービスの名前は( 5 )。

まず最初に個々人が上記のお題の穴埋めと図解をし、次いで6人程度のグループでまとめ、最終的には各グループから提出されたアイデアから橋本さん、田口さんが選んだ4作品についてのプレゼンテーションと最優秀賞の選出という流れ。ウェブプロデューサーを自認する自分だが、いまだ決勝プレゼンテーションに進んだことがなく、今回は気合が入っていたのだが、あえなく落選……。精進が足りないということだ……。

さて、この忘年会議だが、しばらく新しいことに挑戦したいという橋本さん、田口さんの意向で今回で終了となる。最後にお二人には秘密裏に進められていた参加者からの感謝の言葉が投影され、会場中の女性たちが花束を持ってお二人のもとに駆け寄るという演出で幕となった。

お二人あての私のメッセージも掲げておこう。

素晴らしい場を長年ご提供いただきありがとうございました。学ぶことが多いだけでなく、お二人がご提供くださった場を通して多くの方々との出会いと共創が実現しました。感謝!

本当にお二人には感謝の言葉もない。終了後、行われた懇親会でも多くの方々から「忘年会議がなければ、いまの自分はなかった」という言葉が聞かれたが、まったく同感だ。自分も特に昨年の忘年会議での様々な出会いがあればこそ、Yahoo! JAPANを退職し、起業するという決断ができたと思う。ここ数年、ARGカフェ&ARGフェストをはじめ、様々な催しを企画し開催しているが、お二人への恩返しとしても、自分主催のイベントで同じような言葉をいただけるように励みたいものだ。まずはここ数年関係の深い図書館業界で、同じようなことができればいいなと思う。来年の図書館総合展では、アカデミック・リソース・ガイド株式会社としてフォーラムを主催する予定なので、ご希望・ご要望をぜひお寄せいただきたい。