北海道立図書館、北方資料デジタル・ライブラリーを公開(2010-01-01)

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北海道立図書館が北方資料デジタル・ライブラリーを公開した(2010-01-01)。

・北方資料デジタル・ライブラリー
http://www3.library.pref.hokkaido.jp/digitallibrary/
・北海道立図書館北方資料室
http://www.library.pref.hokkaido.jp/web/hoppo/
・北海道立図書館
http://www.library.pref.hokkaido.jp/

北方資料室に収められている

  1. 林家文書
  2. 河野常吉資料
  3. 北越殖民社資料


の3つのコレクションの資料のほか、

  1. 北海道測量舎五万分一地形図
  2. 古地図

がデジタル化されている。北海道立図書館北方資料室の

・北方資料コレクション
http://www.library.pref.hokkaido.jp/web/hoppo/qulnh000000008ag.html

によれば、それぞれの資料は、

林家文書
余市の場所請負人、林長左衛門(はやし・ちょうざえもん、1820−1882)をはじめとする林家代々の文書類635点。北海道史研究上でも極めて重要なものである。

河野常吉資料
北海道史の編纂を志し、樺太研究にも尽力して『嗚呼樺太島』を執筆した河野常吉(こうの・つねきち、1862−1930)の自筆を主とした資料約1,251点。

北越殖民社資料
北越殖民社とは明治年間に北海道に移住し、野幌を中心に経営した会社組織の大農場で、創立から解散までの資料529点。

とのこと。ここに記されている資料点数とデジタル・ライブラリーでの公開点数が食い違っているが理由はわからない。

なお、トップページ等でページ上部にある

北海道立図書館ホームページ 北方資料室 お問い合わせ

といったリンクにJavaScriptが使われていることには疑問が残る。ポップアップのブロック機能が働いているブラウザでは使うことができないし、そもそもJavaScriptである必然性がわからない。また、細かい点で恐縮だが、正式名称は「北方資料デジタル・ライブラリー」と「北方資料デジタルライブラリー」のいずれだろうか。表記がばらついている。また、

・北方資料コレクション
http://www.library.pref.hokkaido.jp/web/hoppo/qulnh00000000diw.html

のページ上部に「デジタルライブラリー」というリンクがあるのは非常に便利だと思いはするのだが、どうせであれば、

という個々のコレクションの名称からデジタル・ライブラリーの該当箇所へのリンクとなっているほうがよいのではないだろうか。

ところで、恐らく今回あわせての公開と思うが、

・北方関係デジタル資料一覧
http://www3.library.pref.hokkaido.jp/digitallibrary/html/HoppoDigital.html

が提供されている。国立国会図書館近代デジタルライブラリーから「北方関係(北海道、旧樺太・千島)の資料を拾い出したもの」という。同様のものは、岐阜県図書館が、国立国会図書館近代デジタルライブラリー」で見る岐阜県関係資料としてすでに公開しているが、後に続く図書館が出てきたことは喜ばしい。

・「「近代デジタルライブラリー」で見る岐阜県関係資料」(編集日誌、編集日誌)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070717/1184627338